徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)09月19日 月曜日 徳洲新聞 NO.1356 3面

与論島で初
訪看STゆんぬ開設
徳洲会グループ55カ所目

訪問看護ステーションゆんぬ(鹿児島県)が与論島で初めての訪問看護ステーション(訪看ST)としてオープンした。「ゆんぬ」とは島の言葉で「与論」を意味する。与論徳洲会病院の中山日登美看護師が管理者(所長)となり、3人のスタッフで27人の登録患者さんに対応。徳洲会グループで55カ所目。

(右から)川畑看護師、中山所長、大田看護師の3人が所属

訪看STは、利用者さんの自宅に看護師などが訪れ、療養上の世話や必要な診療の補助サービスを提供する事業所。地域の医療機関に入院する患者さんが治療を終えて退院した後、安心して在宅療養に移行し、住み慣れた自宅での生活を継続できるよう訪問看護サービスの提供に尽力する。徳洲会グループも積極的に展開しており、訪看STゆんぬは55カ所目の訪看STとしてオープンした。

同訪看ST開設前は、与論病院の看護師がターミナルケア(終末期医療)の患者さんに訪問看護を行うことはあったが、それ以外の患者さんに対しては実施しておらず、「患者さんには体がつらいなか外来受診していただき、大変な苦労をかけていました」(中山所長)と振り返る。

同訪看STの登録患者数は27人。退院後も医療的ケアが必要な患者さんや、住み慣れたところでの療養を希望する患者さんなどに対応する。中山所長は「病気が悪化してくると、環境の変化をストレスに感じるケースも増えてきます。また、病院に行くのがつらくて嫌いになったら、治療にも差し支えます。そのため患者さん自身が希望するところで療養できるように、しっかりとサポートしていきたい」と表明。

さらに「患者さんは自宅だと病棟では見せないような顔を見せてくれます。患者さんの実際の生活を見ることで、看護に生かすこともできます。また、患者さんのご家族から、『おかげで安心して自宅で見ることができます』と感謝の言葉をいただくこともあり、気が引き締まる思いです」。

同訪看STのスタッフ3人は、もともと同院に勤務していた看護師。川畑ゆり子看護師(元・同院看護部長)は訪問看護の経験があるが、中山所長と大田里香看護師は未経験だったため、日本看護協会の訪問看護eラーニング(訪問看護の基礎講座)による研修と、中山所長は徳洲会グループ看護部門の訪看ST管理者研修を受け、研鑽を積んでいる。

今後は、さらに登録患者数を増やしていくのが課題。また、同時期に開設した「つむぎ訪問看護ステーション」とも協力し、地域の方々の生活を支えていく考えだ。中山所長は「訪問看護事業は継続していくことが大切です。今はまだ経験不足ではありますが、一つひとつの初体験を糧にして、患者さんのために尽くしていきたいです」意気込みを見せている。

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