
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2022年(令和4年)08月22日 月曜日 徳洲新聞 NO.1352 3面
徳洲会グループ薬剤部会は6月に体制を変更し、部会内に褥瘡・NST(栄養サポートチーム)研究会を立ち上げた。従来は「褥瘡研究会」として関西ブロックでのみ開催していたが、新たにNSTに関する研究も行い、今後は各地で開催していく。グループに所属する薬剤師の質の底上げと連携強化が狙い。同月21日には第1回オンライン勉強会を行い、北海道から沖縄県まで各地のグループ病院が参加した。
画面上で全国の仲間に呼びかける田浦委員長(左上)
薬剤部会は6月に組織体制を見直し、新たな委員会やワーキンググループを設けたり、既存の委員会などでも一部の名称や組織図上での位置付けを変更したりした。新たに発足した褥瘡・NST委員会もそのひとつ。
従来、同部会は褥瘡をテーマとした研修会「褥瘡研究会」を毎年2月に関西ブロックで開催。NSTについては、各病院や各ブロックで研鑽を積み、部会内に研究会などは設けていなかった。そこで部会組織を見直すにあたり、褥瘡とNSTを研究する会を発足。部会の教育・研修委員会内に位置付けた。開催も関西ブロックにとどまらない。
会の中心メンバーは、同委員会の委員長を務める田浦稔基・生駒市立病院(奈良県)副薬局長を筆頭に、副委員長、各地域からのコアメンバーなどで構成している(表)。狙いはグループに所属する薬剤師の質の底上げと連携強化。田浦委員長は「今までなかった研究会を部会内に設置し、全国で活動を展開することで徳洲会の薬剤師の質を上げ、今まで以上に協力し合う雰囲気を醸成したい」と説明する。
主な活動は、年1回の学術集会、年4回のコアメンバーによる運営会議、学会・論文発表など学術活動のサポート、年4回のオンライン勉強会、各施設の褥瘡・NSTに関する業務の確立と発展など。将来的には認定資格の取得支援も視野に入れる。「まずは会の活動を軌道に乗せること。その後で、専門性をさらに高めるバックアップができる会にしたいです」(田浦委員長)。
会の発足後、6月21日に1回目のオンライン勉強会を開催。画面上ではあるものの、褥瘡をテーマとした勉強会では初めて全国のグループ病院が一堂に会した。
当日は田浦委員長が褥瘡・NST研究会の発足を説明。意義や活動内容を紹介した。その後、今年4月の診療報酬改定で変わった褥瘡対策にともなう診療計画書のポイントについて解説した。
田浦委員長は、変更された目的などを説明し、とくに同計画書の「薬学的管理に関する事項」を説明。対象や記載に関する見解、また、褥瘡の発生予防に関する薬学的管理計画と褥瘡患者さんに関する薬学的管理計画なども説明した。
部会メンバーに対して事前に行ったアンケート調査結果から、薬学的管理計画に記載する文面例などを示した。これらをふまえ褥瘡診療計画書の作成に「ベストな方法はない」と指摘し、自院の状況や環境に応じ導入・継続しやすい方法を検討するよう促した。
その後、同診療計画書の「薬学的管理に関する事項」について、生駒病院、湘南鎌倉総合病院(神奈川県)、鎌ケ谷総合病院(千葉県)が、それぞれ自院の取り組みを紹介。褥瘡に関するデータや業務内容を紹介しながら、褥瘡診療計画書の作成について方法や課題などを提示した。
閉会後、田浦委員長は「初の試みで緊張しました。今後の活動が楽しみでワクワクしています」。