徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)06月20日 月曜日 徳洲新聞 NO.1343 3面

福岡病院
「脊髄外来」「薬剤師外来」
相談窓口わかりやすく好評

福岡徳洲会病院は相談窓口の明確化を目的とした「〇〇外来」を拡充している。昨年1月には「脊髄外来」を設置し今年4月に強化。また同月には新たに「薬剤師外来」を開始した。いずれも患者さんに好評だ。

「脊髄全般への対応を、わかりやすくアピール」と吉田部長

脊髄外来は昨年1月に吉田英紀・脳神経外科部長が立ち上げた。手足のしびれや首・腰の痛みを訴える初診患者さんにも対応しているが、主な対象は入院患者さんで、多発外傷にともなう脊椎損傷、骨粗しょう症に起因する圧迫骨折などを診ている。

外来設置の理由について吉田部長は「院内外に当院が背骨全般に対応できることを伝えたかったのと、相談窓口をわかりやすくするためです」と説明。続けて「一般的に、脊椎・脊髄の治療は整形外科のイメージが強いと思われますが、当院では整形外科だけではなく、脳神経外科が中心的に対応するケースも今まで多々ありました。ただ、脳神経外科だと首のイメージが強いため、両科の枠を越え、“外来”としたのです」と明かす。吉田部長は日本脊椎外科学会認定医でもある。

薬剤師外来は1回30分程度面談

脊髄外来は週4日実施。これまで胸腰椎圧迫骨折の治療(BKP、VBS)や腰椎椎間板ヘルニアの治療などを手がけ、最近は脊椎圧迫骨折の骨セメント治療も実施した。

4月には新たな非常勤医師が加わり体制を強化。今後はさらにマンパワーを確保し、センター化も視野に入れている。「もう少し規模が大きくなれば、さらにいろいろなケースに対応できると思います。体制や環境を整え、地域に貢献していきたい」(吉田部長)。

経口抗がん剤を服用 通院患者さんに対応

薬剤師外来のメンバー(左が渡邊薬局長、右が中德薬剤師)

4月にスタートした「薬剤師外来」は、飲み薬の抗がん剤を服用している通院患者さんが対象。基本的に依頼に応じて実施し、現在は、がん関連の認定・専門資格をもった薬剤師ら3人が1回30分程度対応する。

設置した理由は、抗がん剤の特徴にある。中德有理香薬剤師は「いろいろな部位のがんがあるため、抗がん剤は多様な診療科で処方され、用量や用法なども他の薬と比べ特徴的で副作用も出やすいです」と指摘。

実際に、副作用に悩む患者さんから相談を受けた経験があったが、今までは院内薬局の窓口で短い時間しか話せなかった。「入院や外来化学療法の患者さんは薬剤師が近くにいますが、在宅の患者さんはフォローしにくい。外来というかたちで、継続して、しっかり面談できる場を設けました」と中德薬剤師は説明する。

開始後、利用した患者さんの多くが、その場で次回の予約をするなど評判は上々。渡邊裕之薬局長は「将来的には地域の薬剤師との連携強化を図り、さらに切れ目のないフォロー体制を構築していきたいです」と抱負を語る。

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