徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)09月14日 月曜日 徳洲新聞 NO.1560 2面

病気のはなし234
「2週間治らない」は注意
歯肉がん

口内炎がなかなか治らない、歯茎の一部が不自然に腫れているといった異変があれば、口腔がんなど別の疾患の症状かもしれない。庄内余目病院(山形県)の荒博範・歯科口腔外科部長は「目安は2週間。がん由来の口内炎は痛みが少ないのが特徴ですから、痛みがあまりない、もしくは2週間以上治らない場合は歯科診療所もしくは口腔外科のある病院の受診をおすすめします」と訴える。

口腔がんの罹患者数は、全がんの1~2%程度と少ないが、なかでも歯肉がんは、まれながん。長く無症状で、口内炎様の出来物が口内にできる頃には、やや進行している状態だ。さらに進行すると、歯茎がもこもこと不自然に盛り上がり、やがてあごの骨にまで浸潤、リンパ節や肺などに転移していく。

あまり進行していないうちは抜歯とともに歯茎を一部切り取る手術で済むが、進行するとあごの一部、もしくは下顎すべての切除が必要となってくる。肩や足の筋肉、骨を用いたあごの再建術を施行するが、「切除範囲が増えると、どうしてもQOL(生活の質)は落ちてしまいます」と荒部長。

まれな疾患なうえ初期には痛みがないため見逃しがちだが、「かかりつけ歯科医師をもち、『これまでと違う』という違和感を適切にキャッチしてもらうことが大切です」と荒部長は、6~12カ月に1度の定期検診を受けるよう呼びかけている。

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