徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)01月13日 火曜日 徳洲新聞 NO.1525 2面

神戸病院
「病院前救護」を本格再開
24時間365日対応で出動件数堅調

神戸徳洲会病院はコロナ禍で抑えていたプレホスピタルケア活動を本格的に再開した。医療・介護施設で急な受診が必要になった方を、同院の救急救命士らが救急車で訪れ、応急処置後、同院に搬送する取り組み。24時間365日対応で好評を博している。

「病院の救急救命士として地域に貢献したい」と秋田係長 出発前に車内で救急救命士がブリーフィング(事前説明)を行い施設情報など共有

プレホスピタルケアは「病院前救護」とも言われ、病院搬送前に救急車内で行う応急処置などを指す。神戸病院は地域や連携先の医療・介護施設を対象に、2020年から傷病者を同院の救急救命士らが救急車で迎えに行く活動を実践。具体的には、救急外来(ER)に救急救命士を常時2~3人配置し、施設からプレホスピタルケアに関する連絡を受けると、救急担当医師に利用者さんの状態を伝え、判断を仰いだうえで自院の救急車で施設を訪れる。

車内で応急処置を含む医療活動を行い、その後、同院に搬送する。秋田健太郎・救急救命士科係長を筆頭に、現在、救急救命士は12人在籍。シフトを組んで24時間365日対応可能な体制を構築している。

「以前から、行政が運用する一般の救急車利用が社会問題化するなかで、僕ら病院の救急救命士が貢献できることはないかと始めました。ただし、一般のER患者さんへの対応や車両の準備などで、出発までの時間は行政の救急車に比べてかかります。そのため、利用は重症でないケースを原則としています」(秋田係長)

開始直後にコロナ禍となり、この間、活動は停滞したものの、24年4月に尾野亘院長が着任し本格的に再開。尾野院長と秋田係長が地域の施設を訪れ周知したところ、1カ月の出動件数は10件程度から30~50件に増えた。秋田係長はじめ同院の救急救命士は「地域の方が一層安心できるように、今後も努力します」と意気込む。

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