徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)08月04日 月曜日 徳洲新聞 NO.1503 2面

東上震一理事長
深刻な影響もたらす
「低利益率」の克服を

「離島に実に素晴らしい建物ができました」と新・徳之島病院の見学をすすめる東上理事長

東上震一理事長は今後の徳洲会グループについて講話を行った。概略を紹介する。

まず徳田虎雄・名誉理事長の著書『生きる力 愛する人々のためなら頑張れる!』に出てくる「人は皆、自分の思う通りの人間になる」、英国の作家ジェームズ・アレンの自己啓発本『「原因」と「結果」の法則』に出てくる「人は考えた通りの人間になる」というふたつの言葉を紹介。自分の思いや考えが人生をつくっていくことを示唆した。

そのうえで、徳洲会グループに言及。税引き前利益率が低い現状を示し、このままでは①設備投資の停滞と最新医療機器の導入遅延、②人材への投資不足によるグループ全体の士気低下、③研究、新しい治療法・技術の停滞など「組織の脆弱化とリスク対応力の低下につながる」と危機感を募らせた。

なかでも②について、優秀な人材の確保、研修制度の実施などが滞る、人材の流出、人員不足による過重労働、職員のモチベーション低下、結果的に医療の質低下に陥るとして、懸念をあらわにした。あらためて利益は“目的”ではなく“手段”であることを強調し、低利益率の克服を訴えた。

そのための方策として、病床稼働率の向上(稼働率95%、特定ベッド比率10%アップ)、徹底的な無駄の排除(経費削減、ランニングコストや医療材料仕入れ価格の見直しなど)、業務プロセスの最適化、人件費の最適化、仲間への投資とエンゲージメント向上(スキルアップやキャリアパスの明確化、風通しの良い組織文化など)を挙げた。次の事業を展開していくためには超・大規模病院の税引き前利益率向上を指摘し、超・大規模病院の税引き前利益率、税引き前利益率と職員数の相関を示すデータなども提示した。

最後に、建設中の新・徳之島徳洲会病院(鹿児島県、10月に新築移転オープン)を紹介。最近、現地を訪れたことを明かし、「何とも素晴らしい病院。徳洲会の離島医療に対する本気度がわかる建物になっています。早い機会に1回見てほしいです」と呼びかけた。

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