
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)02月25日 火曜日 徳洲新聞 NO.1480 2面

声を出そうとしても思うように出せない、もしくは自分が意図した声とは異なる声が出てしまう「音声障害」には、さまざまな原因がある。最もポピュラーな原因は声帯ポリープや喉頭がんなどだが、それ以外にも声帯を動かす神経がまひする声帯まひや、声帯が異常な動きをする痙攣性発声障害などがある。いずれも「一般的な耳鼻咽喉科や内科では異常所見が見当たらないことから『心因性』と判断され、治療に至らないこともあります」と、札幌東徳洲会病院の國部勇副院長(耳鼻咽喉科、頭頸部外科)。
とくに、痙攣性発声障害では周囲からは正常に聞こえても、本人のみ声が出しづらいと感じていることも多い。國部副院長は「音声障害は本人の自覚症状と周囲の理解の乖離が大きいことも多く、声を出したくても出せないのに仕事をサボっていると思われるなど、社会的問題もあります」と明かす。
國部副院長は他院で「原因不明」とされた音声障害も、それを専門とする医療機関を受診することで原因疾患の特定に至るケースが多いことを指摘。声帯まひや痙攣性発声障害は、実施病院が少ないものの新治療法も登場しており、決して治らない疾患ではない。「声に何らかの障害を感じる場合は、インターネットで検索し、専門外来を受診してください」と國部副院長は呼びかけている。