徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2024年(令和6年)07月01日 月曜日 徳洲新聞 NO.1447 2面

病気のはなし156
21府県で警報レベル
今年の手足口病

手足口病の感染者数が5月から急増、21府県で国立感染症研究所の定める定点観測患者数5人を超え警報レベルとなっている(6月16日時点)。とくに多いのは三重県、石川県、鹿児島県、群馬県で、警報レベルの倍近くを示しており、また東京都をはじめ8都県が警報レベルに迫る定点観測4人以上を示し、各行政が注意喚起している。

手足口病は乳幼児を中心に夏に流行するウイルス性の感染症で、手、足、口腔内に水疱性の発疹ができるのが特徴。感染経路は飛沫・接触感染で、有効なワクチンがないことから、こまめな手洗い、マスクなど基本的な感染対策が重要だ。だが、乳幼児に徹底させる難しさに加え子ども同士の交流では接触が多く、ウイルスが付着した手で口や鼻を触ったり、くしゃみの飛沫を吸い込んだりして幼稚園や保育園で集団感染が起こりやすい。

手足口病は一度罹患したら生涯免疫を獲得できるため、成人の罹患数は少ないが、罹患経験がない保護者が子どもから感染することもある。

特効薬はないため対症療法が中心。多くの場合は熱が出ても38℃前後で重症化はしないが、厚生労働省は高熱が続いたり、水分が取れなかったり、目線が合わなかったりした場合は医療機関の受診を勧めている。

手足口病と同じく子どもの代表的な夏の感染症、ヘルパンギーナも増加傾向にあり、できる限りの感染対策をして夏本番に臨みたい。

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