
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2023年(令和5年)10月02日 月曜日 徳洲新聞 NO.1409 2面
湘南鎌倉総合病院(神奈川県)は地域の大学や企業などと協力し、“介護タクシーデジタル化”プロジェクトに取り組んでいる。専用のマッチングアプリを用いて配車の効率化を図る試みで、昨年5月に実証実験を開始。今年4月に国土交通省が公募する地域交通共創モデル実証運行事業に応募、8月に採択された。
「地域の方も使えるアプリ目指す」と芦原事務長
プロジェクトの正式名称は、「効率的かつ自由な外出を支援する“四方よし”の介護タクシーデジタル化」。湘南鎌倉病院に入院中の患者さんを介護タクシーで転院搬送する際に、「介護タクシー・マッチングアプリ」を利用して、車両の手配を効率的に行う試みで、同院以外に地域の大学やアプリ開発会社、介護タクシー会社などが参画。
同院で待機する介護タクシー。アプリでスムーズ、正確な配車が可能に
同院のER(救急)室と患者支援室の職員が手配を担当し、予約日時、患者さんの容態・条件(寝たきり、看護師同乗希望など)、搬送先の状況(玄関前に階段ありなど)をアプリに入力すると、アプリに登録している介護タクシー会社のなかから、対応可能な会社が料金や条件(専門職の手配の可否、指定時間を変更すれば対応可能など)を提示。同院が最適な会社を選択すると、配車が完了する。
昨年5月に関係者が実証実験を開始。今年6月に検証した結果、ER室からの依頼は10分以内に成約する割合が74%、患者支援室でも当日中に96%が成約するなど、一定の成果が得られた。
「当院では1日当たり10~14件、介護タクシーを手配します。従来は電話で行い、条件が合わなければ他の会社に連絡し直すなど、1件予約するのに30~60分以上要していましたが、大幅な時間短縮になりました」と、芦原教之事務長は強調する。
同院は、国交省が公募している共創モデル実証運行事業(交通を地域の暮らしと一体として捉え、地域の多様な関係者の連携・協働により、その維持・活性化に取り組む実証事業)に応募。8月に採択され、補助金が助成される。芦原事務長は「関係各社と協力しながら配車データの調査・分析やアプリの改良などを行い、地域の方もアプリから予約できるようにしていきたいです」と抱負を語る。