徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)09月19日 月曜日 徳洲新聞 NO.1356 2面

病気のはなし102
肺CT検査で異常も
コロナ後遺障害

【続報】新型コロナ感染症の後遺障害発生率は調査報告によってまちまちだが、感染者の約30~50%程度に出現すると見られている。症状は少しずつ減衰するが、退院後12カ月経過しても13.6%に何らかの症状が残っていたという調査結果もあり、長く尾を引く点が「ロングCOVID」とも呼ばれるコロナ後遺障害の特徴だ。

コロナ感染症に罹患したことによる精神的なストレスが後遺障害を引き起こすとの見方もある一方で、新型コロナ感染症で入院した患者さんの肺を退院後、CT(コンピュータ断層撮影)検査したところ、退院3カ月後で54%に、退院12か月後で6.3%にすりガラス影など異常が見られたとの報告もあり、単に心理的な問題だけではない実態も浮かび上がってきている。

後遺障害の症状は罹患した変異株によって異なるが、主に倦怠感、息切れ・息苦しさ、集中力低下、嗅覚・味覚障害、筋力低下など。なかには日常生活を独力で行うことが困難なほどの倦怠感で、通学や通勤が難しくなるケースもある。累計感染者数の多い米国では200~400万人が社会生活に困難を来し、それが労働力不足にまでつながっているとの指摘もあることから、後遺障害の治療法の開発は「withコロナ」を生きるうえで喫緊の課題と言えよう。

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