徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)03月07日 月曜日 徳洲新聞 NO.1328 2面

病気のはなし81
現代技術ならきれいに治療
口唇口蓋裂

唇や歯茎、口の中の鼻に近い部分(口蓋)に割れ目があり、鼻の孔と口の中がつながった状態で生まれる子どもがいる。胎内で胎児が成長する過程で、唇や口中が癒合しなかったと考えられるが、はっきりとした原因はわかっていない。先天性の疾患で、日本では500人に1人が、この疾患をもって生まれてくる。「そんなに多いの? と思われるかもしれませんが、治療をきちんと受けると、外観的にも機能的にも問題なくなるため、同級生など周囲の人は気付かないこともあります」と、屋久島徳洲会病院(鹿児島県)の新家佳代子副院長(形成外科)。

同疾患は見た目の問題に加え、哺乳困難、中耳炎になりやすく、言葉のトレーニングや歯科矯正治療を必要とすることが多い。割れ目を縫い合わせる外科療法が基本で、生後3カ月頃に、まず唇を縫い、次いで1歳くらいになってから口の中を縫い合わせる。成長にともない鼻の変形などに対し、追加手術を要するケースもある。外科療法だけでなく言語訓練や歯の矯正も必要となるが、すべて公的保険や育成医療制度が使用可能だ。

「お子様に口唇口蓋裂があると不安に思われるかと思いますが、現在の形成外科の技術であれば、ほとんど痕が残らないくらいに、きれいに治すことができます」と新家副院長は治療の有用性を強調している。

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