
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2026年(令和8年)01月19日 月曜日 徳洲新聞 NO.1526 1面
インドネシアで建設工事が進む「ハラパンキタ・徳洲会循環器病センター」。徳洲会が国際医療協力の一環として、同国の国立ハラパンキタ循環器病センター(NCCHK)と共同で進めているプロジェクトだ。9月に竣工予定。徳洲会は技術協力や人材交流を図りながら、同国の循環器医療の向上に貢献していく方針。
国際医療協力の一環で建設を進めるハラパンキタ・徳洲会循環器病センター
ハラパンキタ・徳洲会循環器病センター(462床)は、地上21階・地下3階建て、屋上にはヘリポートを設ける。延床面積は約6万2,000㎡で、ハイブリッドオペ室(血管撮影が可能な手術室)やICU(集中治療室)、HCU(高度治療室)、CAG室(心臓カテーテル室)、人工透析センターなどを配する。建設場所は首都ジャカルタに立地するNCCHKの隣接地だ。
建設地の隣にはNCCHKの現病院が稼働しており、ハラパンキタ・徳洲会循環器病センター完成後は現病院の病床と合わせ750床規模で運用する計画。オープン後はインドネシア保健省の了承の下、徳洲会の医療従事者が日本の医療資格で、同センター内で医療行為を行うことが認められている。
また両者は同センターのオープンを待たず、すでに人材交流を進めており、たとえば徳洲会が例年主催している「徳洲会国際心臓血管セミナー in 葉山」にNCCHKの医師らが参加したり、日本国内の徳洲会病院で手術見学を行ったりしている。逆に徳洲会の医師が、インドネシアでNCCHKが主催した「ハートセミナー」に参加して講演も行っている。
徳洲会とNCCHKは心臓血管外科フェロー研修を通じた連携もスタートしており、日本の若手医師が数カ月から半年程度、NCCHKで海外研修を行う仕組みを構築。NCCHKの心臓手術は年間2,500件以上に上り、同研修に参加することで、インドネシア人患者さんの治療に貢献できることに加え、多くの症例を経験することで、スキルアップにつながっている。
徳洲会は「いつでも、どこでも、誰でもが最善の医療を受けられる社会」の実現を目指し、国内にとどまらず国際医療協力を積極的に推進。2004年に同国政府と医療協力に関する協定書を締結し、臨床・研究・教育面について交流を続けるなかで、今回のプロジェクトが具体化した。
インドネシアでは心疾患が増加傾向にある一方、マレーシアやシンガポールなど周辺国で治療を受ける患者さんが少なくないことから、高度な循環器医療を待たせることなく自国内で提供できる環境整備が課題となっている。