
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2026年(令和8年)01月13日 火曜日 徳洲新聞 NO.1525 1面
人材不足、物価高などを背景に、医療界で病院のM&Aが増えている。こうしたなか徳洲会グループは戦略的にM&Aを進め、合計90病院にまで拡大。今後も新たな仲間を迎え、さらなる成長が見込まれる。
M&Aで新たな地域に貢献(写真は正和病院。大阪市内初の徳洲会病院に)
昨年、全国の公立病院の8割超、国公立や民間を含む一般病院の約6割が赤字で、病院の倒産ペースが高水準で推移するなど、厳しい現状がメディアで報じられた医療界。コロナ禍にともなう補助金の縮小、診療報酬の抑制、人材不足、幅広い品目での物価上昇、さらに後継者不在など、さまざまな要因で組織・事業の存続が困難となり、地域医療を維持するためにM&Aなどによる医療法人・医療機関の再編が活発化している。
事実、徳洲会グループには昨年だけで4法人11病院が仲間入り。M&Aで札幌真駒内病院、野田総合病院(千葉県)、正和病院(大阪府)、医療法人社団晃悠会のふじみの救急病院(埼玉県)とむさしの救急病院(東京都)、医療法人社団空と大地の大崎病院東京ハートセンター、医療法人社団森と海東京の東京蒲田病院、社会医療法人母恋の日鋼記念病院(北海道)、登別記念病院(同)、天使病院(同)、指定管理者制度で公立種子島病院(鹿児島県)が加わり、グループ全体で90病院となった。
東上震一理事長が理事長に就任した2022年以降、一昨年の24年までを見てもM&Aでグループ入りした病院は3病院(22年)、1病院(23年)、5病院(24年)と増加。
東上理事長は『徳洲新聞』1524号(26年1月1日付)の「直言」で、現在の厳しい状況を「千載一遇の成長機会」とし、今後のビジョンのなかで、徳洲会の理念・将来構想に合致する医療機関と、積極的に提携し、M&Aを戦略的に進めていく方針を明示。
「単なる組織の規模拡大ではなく、既存病院の体制強化、新しい医療需要の取り込み、そして全国レベルでのグループ運営最適化を実現するための重要な手段」と強調、新たに仲間入りする病院の人材を含めた医療資源がグループ全体の成長につながり、既存病院と相互に発展を促す好循環が生まれることを期待する。
医療機関のM&A、地域医療連携推進法人設立が増えるなど、地域の医療提供体制が変わりつつあるなか、徳洲会グループは今後も成長を続けながら、地域医療の充実に努める。