
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)08月04日 月曜日 徳洲新聞 NO.1503 1面
「東区の薬剤師が皆で頑張ってきたことが評価され感慨深い」と徳留係長(左)、木明薬局長
札幌東徳洲会病院の徳留章・薬剤部係長(薬剤師)が代表幹事を務める「札幌東区がん医療薬剤師研究会」が、第13回江口記念がん優秀活動賞を受賞した。同賞は、がん領域に関して薬剤師としての貢献が評価できる活動を表彰するため、日本病院薬剤師会が主催。
徳留係長が同研究会を立ち上げたのは2019年3月。「札幌市東区の人口は約26万人ですが、同区内に500床超の大病院やがん診療連携拠点病院はありません。また、高度化・専門化するがん医療に対応するには、中小病院・保険薬局間の連携・情報共有が重要ですが、その仕組みもありませんでした。そこで、薬薬連携の構築・推進や個々の薬剤師のスキルアップなどを目的として、精力的にがん領域の活動を行う東区の薬剤師に声をかけ、同研究会を設立しました」(徳留係長)。
主な活動内容は①勉強会・症例検討会の開催、②がん領域の認定・専門資格取得のサポート、③がん薬物療法に対応可能な東区共通の情報共有ツール「東区共通版トレーシングレポート」の導入と運用、④他職種の団体と協働した取り組みや勉強会の実施、⑤薬学生対象の施設見学会の開催、⑥東区施設によるがん領域の多施設共同研究や学術活動の実施――など幅広い。
発足当時30人弱の会員数は年々、賛同者が増え25年7月時点で100人超にまで拡大した。「同研究会は東区全体で、がん患者さんを支える活動です。地域の薬剤師が皆で頑張ってきたことが評価され感慨深いです」と徳留係長は目を細める。
徳留係長は若手時代の病棟配属を機に、がん領域に関心をもつようになった。予後不良のがん患者さんに接するなかで「目の前の患者さんのために何かできることはないか」と考え、がん薬物療法のスキルを培い、がん専門薬剤師の資格を取得するなど専門性に磨きをかけてきた。
札幌東病院の木明貴幸薬局長は「当院薬剤部ではがん領域以外にも救急や感染の各分野の認定・専門薬剤師が活躍しています。これからも専門性の向上を目指す職員をバックアップしていきたい」と抱負を語っている。