
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)02月25日 火曜日 徳洲新聞 NO.1480 1面
「患者さんが希望し移植を行う意義があれば、手術を引き受けます」と田邉・院長補佐
県内外から田邉・院長補佐(右)を頼って来院する患者さんは多い
湘南鎌倉総合病院(神奈川県)は“あきらめない腎移植”をモットーに掲げ、ドナー(臓器提供者)とレシピエント(移植希望者)の安全性を第一に、可能な限り難症例も断らない生体腎移植に取り組んでいる。
腎移植に関して豊富な手術経験をもつ田邉一成・院長補佐兼腎移植・ロボット手術センター長兼泌尿器科統括部長は「腎移植は腎不全に対する唯一の根治療法です。患者さんが希望し、移植を行う意義があれば、手術を引き受けます。腎不全患者さんの高齢化にともない移植手術が難しい症例も増えていますが、どのようにすれば患者さんの希望を叶えることができ、かつ安全に手術を行うことができるか。それを考えるのがプロであると考えています」と心構えを説く。
たとえば、宗教上の理由から輸血拒否の立場を取っている患者さんへの無輸血での腎移植や、他院で婦人科手術中に尿管損傷が発生し、腎臓を温存するべく実施することとなった自家腎移植、十数年前に腎移植を行った患者さんで血管の石灰化が激しく、組織の高度な癒着も見られた再移植症例なども断らずに手術を行ってきた。こうした実績が評判を呼び、県内外から頼ってくる患者さんは多い。
「当院の生体腎移植の生着率は移植後10 年で90%を達成し、良好な成績です。薬剤の調整や手術の工夫など医学の進歩により、できることは増えています。また当院の集中治療はICU(集中治療室)をはじめレベルが高く、術後を安心して任せることができるため、とても心強いです」(田邉・院長補佐)
『腎移植臨床登録集計報告(2024) 2023年実施症例の集計報告と追跡調査結果』(日本臨床腎移植学会・日本移植学会)によると、同院は23年に37件の腎移植を実施した。神奈川県で最多の実績で、生体腎移植は全国でも5番目に、総数では全国で7番目に多かった。