徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2024年(令和6年)07月01日 月曜日 徳洲新聞 NO.1447 1面

東上震一理事長
理事長職2期目に入り所信表明
徳洲会を新たなステージへ導く

「ひとりでも多くの人を徳洲会の活動で幸せに」と東上理事長

1期目の振り返りと、2期目に向けての抱負を述べ、所信表明といたします。

1期目については、最大の反省点としてコロナ後のグループ運営力弱体化を防止し得なかったことがあります。コロナ補助金で辛うじて病院の損益が成り立っていた施設、あるいはコロナ補助金を加えて一見、優良な損益バランスになっていた施設(利益率10%)。これらの施設は補助金がなくなった時には赤字に転落したり、また非常に利益率の低い運営状況に陥ってしまったりすることは、十分予想できたことでした。

これらの病院に対して本部から要望なり、メッセージの形で予想し得る危機的な経営悪化を伝えたりしていましたが、具体的な対処には至りませんでした。コロナ後の運営状況の回復は、グループ全体でいまだに達成できていないのが現状です。徳洲会のガバナンス(統治)低下が背景にあるとすれば、深刻な問題と言えます。あらためて私の理事長としてのリーダーシップにも猛省を加え、グループを望ましい姿へ牽引していく決意です。

グループの利益率6~7%は、コロナ前には当たり前に達成できていた数値のはずです。私が副理事長の時に、グループの中期方針として利益率8%を堅持し、積極的な拡大方針を取るとコメントしたのは、わずか5年前のことです。それぞれの病院で利益を落としている原因を切実に検討してほしいと思います。

収益が伸びない時はもとより、若干増加している場合であっても、支出を切り詰めることは利益を押し上げる効果的な施策です。余剰な人員や装備になっていないか、ぜひ自らの施設を厳しく点検してください。グループ全体で病床利用率>90%をキープし、事業計画を達成していく病院運営をお願いします。

M&Aを積極的に推し進める

M&Aについては、既存の徳洲会病院の機能充実に資するM&Aであれば、積極的に進めていく方針です。北海道では札幌徳洲会病院、札幌東徳洲会病院の病床増加につながる案件であれば、札幌外科記念病院以外にも積極的に取り組みます。

関東では、さいたま市の199床の病院に加えて、東京23区内に新たな拠点となり得る2病院がグループに加わる予定です。

関西では、八尾徳洲会総合病院、松原徳洲会病院と同じ医療圏にあるそれぞれ150床、199床の病院と、M&A成立の方向で協議中です。

M&Aは、基本的に徳洲会病院がある二次医療圏で考えるわけですが、進出したい大都市圏であれば、新たな可能性を検討する価値があると考えています。いずれにせよ1年間に5病院以上の病院新設も珍しくはない猛烈な勢いで、病院をつくり続けた徳田虎雄・名誉理事長は、不況など世の中の変動の時は、徳洲会にとってはチャンス、ピンチはチャンスだと言われていました。

コロナ禍後の運営不振に加え、「働き方改革」といった制度変更による混乱などは、徳洲会にとって千載一遇のチャンスが巡ってきたと考えています。今こそ各施設が力を合わせて経営基盤を強化し、この社会変革を成長のチャンスに変えたいと思います。

国際協力については、インドネシアのハラパンキタ循環器病センター(日本の国立循環器病研究センターに相当)との協力で、地上20階の「ハラパンキタ・徳洲会循環器病センター」を建設し、アジアでの国際医療協力の拠点とします。

また、中国山東省にある山東大学斉魯医院徳州医院と医療協力のMOUを締結しました。今後、同医院と循環器や、がん医療などの領域で交流を深めていきます。

事業計画の達成に全力を尽くす

2期目に向けては、事業計画の達成に全力を尽くす所存です。目標は、これに尽きます。一見、華々しい国際協力も積極的なM&Aによるグループの拡大も、すべて経済的な基盤強化の担保なしには砂上の楼閣です。“ひとりでも多くの人を徳洲会の活動で幸せにする。患者さんも職員も”――これは私たちの不変の行動目標であり、夢でもあります。額に汗する努力のみが、この夢を現実のものにします。

徳洲会を新たなステージに押し上げます。皆さんの協力を、ぜひお願いいたします。

(談)

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