徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

直言

Chokugen

医療法人徳洲会 理事長
一般社団法人徳洲会 理事長
東上 震一(ひがしうえしんいち)

直言 生命 いのち だけは平等だ~

東上 震一(ひがしうえしんいち)

医療法人徳洲会 理事長 一般社団法人徳洲会 理事長

2025年(令和7年)07月28日 月曜日 徳洲新聞 NO.1502

何が起ころうと理念の下で修復力が働く
“徳洲会レジリエンス”が成長の原動力
誠実で心のこもった医療を世界へ 日本を代表する医療集団へ

「人は皆、自分の思う通りの人間になる」。徳田虎雄・名誉理事長の著書『生きる力 愛する人々のためなら頑張れる!』に出てくる言葉です。35歳で徳洲会最初の病院である松原徳洲会病院(旧・徳田病院)をつくり、以後40年足らずで現在の徳洲会グループのほぼ全容をつくり上げた異様なる才能、あるいは常人を超えた克己の人だからこそ言い得る言葉です。世に数多溢れる自己啓発本にも同様の表現を求めることは可能です。しかし、徳田先生の人生を身近に知り、肌感覚で理解し得る徳洲会の人間には、この創業者が残した言葉の意味を文字以上に感じ取ることができると思います。人はなりたい自分になることができるのです。運命に翻弄されるのは弱い自分に翻弄されるからです。グループを一つの人格として見るなら、徳洲会もなりたい徳洲会になれるはずです。

強い病院運営と確かな経営があり 私たちの理想は現実のものとなる

徳洲会が目指すものは単なる医療法人の拡大ではありません。私たちの目標は「日本を代表する医療集団」として、真に地域の人々の信頼を得る存在になることです。そのためには理念に基づく医療の実践だけでなく、運営基盤の確立と強化が不可欠です。理念を叫ぶだけでは夢は実現しません。理念を支える力、すなわち強い病院運営と確かな経営があってこそ、私たちの理想は現実のものとなるのです。誤解してはならないのは、利益を追求することが目的ではないという点です。利益率を高めることの本質は医療の質を高めながら、持続可能な組織であり続けることです。救急を断らず、どんな状態の患者さんにも手を差し伸べるには、病院運営の安定が必要であり、赤字では理想を貫けません。どのような地域でも徳洲会の病院が在り続けるには、全ての病院が安定的に黒字を出す体制を整えねばならないのです。

私が考えるグループの近未来像は病院数100、病床数2万5,000、職員数5万人以上の巨大医療集団となることです。これは絵空事ではありません。これまで徳洲会は約50年の歳月をかけゼロから80以上の病院を中心に、クリニックや老健・特養など合わせて400以上に及ぶ事業を行うまでに成長しています。これは私たちが目の前の一人ひとりの患者さんに全力を尽くすことを繰り返し、積み重ねてきた結果に他なりません。この成長の延長線上に徳洲会の近未来像があります。これを実現するには各病院が確実に利益を上げ、それを次の投資に回す循環を生み出さねばなりません。たとえば新病院の建設や既存病院の機能強化、最先端医療機器の導入、国際医療貢献、TMAT(徳洲会医療救援隊)の活動などには資金が必要です。その原資は私たちが生み出すしかありません。税引き前利益率6%、医業利益率10%以上の確保は“徳洲会の夢”を現実に近づける最重要命題なのです。

利益は職員の待遇改善にも直結します。医療現場で汗を流す看護師、コメディカル、事務職員、医師など全ての職種が互いに支え合い、誇りを持って働ける環境づくりが不可欠です。やりがいだけで、人は動きません。誠実に働いた者がきちんと報われる仕組み、努力が昇給や昇格につながる制度、安心して家庭を持ち子育てできる職場環境――そうした生活の保障がなければ持続可能な組織とは言えません。経営の健全性は職員の幸福とも直結していると言えます。徳洲会は“命を救う集団”であり、「医療を受ける人の立場に立った医療」を提供し続ける存在です。その姿勢を貫き通すためにも、私たちは足元の病院運営をより強固なものにしていく必要があります。現場の職員が現実と理想の狭間で苦しむことなく、安心して医療に打ち込めるように、そして地域の人々に安心を届ける病院であり続けるために、結果を出し続けねばならないのです。

全ては医療を受ける患者さん 苦労を共にする職員のために

徳洲会には理念を共有し、共に歩む仲間が全国にいます。この全ての職員こそが組織の宝です。仲間が希望を持ち働ける組織であるために、今こそ一丸となり運営基盤の強化に取り組まなければなりません。現場の努力を経営として支え、そして経営の成果を再び現場に還元する。この循環が続く限り徳洲会の成長は止まらないと考えます。

全ては医療を受ける患者さんのために、そして苦労を共にする職員のためにあります。皆で頑張りましょう。

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