徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)10月12日 月曜日 徳洲新聞 NO.1564 2面

病気のはなし237
罹患率は結核の2倍以上
NTM症(非結核性抗酸菌症)

厚生労働省は9月24日からの1週間を「結核・呼吸器感染症予防週間及び非結核性抗酸菌症啓発週間」と位置付け、呼吸器感染症への対策を広く呼びかけた。

2025年の結核の新規登録患者数は9,899人、死亡者数は1,474人に及び、今もって結核は警戒すべき疾患だ。ただ、結核の感染者数は年々減少傾向で、日本は21年に低蔓延国入りを果たしている。

一方、近年、感染者数が急増しているのが、NTM症(非結核性抗酸菌症)だ。全国疫学調査によると人口10万人対罹患率は結核の倍以上となっており、厚労省はじめ各医療機関も警戒を強めている。NTM症は結核菌や、らい菌以外の抗酸菌による感染症の総称で、肺内部に病変をつくることが多く、長引くせきや痰、発熱、呼吸困難などの症状が特徴。悪化すれば死に至ることもある。

NTM自体は土壌など自然環境や家の中(シャワーヘッドの中など水回り)に一般的に生息する菌で、NTMが体内に入っても、必ずしも発症するわけではなく、その人のもつ免疫や体質による。基本的にヒト-ヒト感染はしないが、高齢者や基礎疾患のある場合は発症しやすい傾向にあるため、注意が必要だ。厚労省はせきや痰が2週間以上続いたり、微熱や倦怠感が長く続いたりする場合は、医療機関を受診するよう促している。

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