徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP 45th

直言

Chokugen

村上 城子(むらかみせいこ)(和泉市立病院院長(大阪府))

直言 生命いのちだけは平等だ~

村上 城子(むらかみせいこ)

和泉市立病院院長(大阪府)

2018年(平成30年)2月12日 月曜日 徳洲新聞 NO.1120

4月開院の新病院は診療科と常勤医が増加
がんなど専門医療と急性期医療を軸に展開
住民の方々の診断・治療は当地で完結目指す

和泉市立病院は1963年、公立和泉病院分院として発足しました。2014年、医療法人徳洲会を指定管理者とする公設民営体制に移行。今年4月には、現病院から南東500mの地に新築移転します。さらに当院は「和泉市立総合医療センター」に改称します。移転先の槇尾川(まきおがわ)公園に隣接した敷地は緑あふれる環境に恵まれ、私たちは「ガーデンホスピタル」と称しています。免震構造の新病院(307床)は8階建て、病院本体の面積は3万2396㎡です。

新病院のエントランスは2階。1階は半地下で、一部は屋根のある駐車場です。南海交通が病院の敷地内にバスの停車場をつくってくださるため、とても感謝しています。

新病院では救急はもちろんですが、がんを中心とした専門医療と急性期医療を主軸として、地域の方々に信頼される医療を目指してまいります。大きく変わるのは診療科数で32に増え、常勤医も70~80人に増加します。診療科も大きく変わります。脳神経外科、乳腺外科、呼吸器外科、心臓血管外科、形成外科、耳鼻咽喉(いんこう)科、血液内科、脳神経内科、リウマチ膠原(こうげん)病内科、内分泌・糖尿病内科に新たに常勤医が加わります。高齢の患者さんはひとつの疾患だけでなく、複数の疾患で悩んでおられるケースが少なくありません。新病院では、各専門医が他科の医師と協力体制を取り、対処することが可能です。

当院の福岡正博総長は、肺がんなどのがん治療の専門家です。医療機器に関しては総長の意見を参考に、がん治療機器である放射線治療装置「トモセラピー」の最新機種の導入を決めています。正常部位への影響がきわめて少ないため、副作用の発現が少なく、患者さんに優しいがん放射線治療が行えます。

岸和田徳洲会病院と連携それぞれの強みを生かす

昨年、当院は基幹型臨床研修病院に再指定されました。今年4月から10年ぶりに2人の初期研修医が研修に参加する予定です。新病院では、これまでできなかったことが可能になります。内視鏡検査は土曜日にも行います。子宮がん検診はスマートフォンで予約できるようにします。私も理事を務める地元医師会との連携をさらに深めていきたいと思っています。何でも診る、間口の広い病院が理想です。

内分泌・糖尿病内科、脳神経外科、脳神経内科、治験の充実など、やりたくてもできなかった部分も、4月からはできるようになります。

私は小児科医で、子どもの診療にあたっています。子どもたちは幼少期から、さまざまな感染症にかかりながらも、たくましく成長していきます。成長の過程では、ちょっとした発達上の課題が出現し、子育てに慣れない新米の保護者のなかには、育児にとまどわれる方もいます。しかし、少しのアドバイスで親御さんはとても安心されます。子どもと保護者の伴走者となり、成長を見守ることは、とても楽しくやりがいがあります。

当院は岸和田徳洲会病院(大阪府)に多くの支援をいただき、同院の東上震一(しんいち)院長には「和泉市立病院を独り立ちさせるのが私の役目」とまで言っていただいています。岸和田病院とは、患者さんの同意を得たうえで、相互に電子カルテを閲覧可能で、紹介状をいただくだけでなく、救急でも多くのサポートを受けてきました。診察券は両院共通で、両院の間でバス運行を行い、それぞれの強みを生かした医療体系を構築しています。

患者サポートセンターを完備 高齢の方だけでなく若い人も

当地域でも高齢化は顕著です。「体がだるい」、「疲れやすくなった」という症状を軽く考えてはいけません。それは貧血の可能性があるからです。じつは貧血は、栄養が不足することで起こることもあるのです。独居生活では食生活に鉄分が不足し、ヘモグロビンの生成が減少して貧血になります。結果として体内に十分な酸素を送ることができなくなり、全身倦怠(けんたい)、動悸(どうき)、息切れ、食欲不振といった症状をもたらします。高齢の方だけでなく若い人も含めて、ご自分の体にお気を付けていただきたいと思います。当院は「患者サポートセンター」を備えています。いつでもご相談ください。

当地にお住まいの方は、大阪市内の病院に行こうと思えば行けますが、私たちは当地で住民の方々の診断、治療を完結したいと考えています。これは職員一同の夢でもあります。

皆で頑張りましょう。

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