徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2016年(平成28年)5月16日 月曜日 徳洲新聞 NO.1031 二面

湘南鎌倉人工関節センター
中学生向けドクター
体験セミナーを開催

縫合、結紮に苦闘する生徒を指導する平川院長 縫合、結紮に苦闘する生徒を指導する平川院長

湘南鎌倉人工関節センター(神奈川県)は、県内外の中学生16人を対象に第1回ドクター体験セミナーを開催した。

同センターの平川和男院長は「患者さんに優しい目をもってほしいと思いセミナーを企図。生徒たちのなかから、ひとりでも多く医療に携わってもらいたいものです」

セミナーはハンズオンで行った。これは体験型学習方法のひとつで、実際に手で触れるなどの体験を通じ、より理解を深めてもらうのが目的。最初は血圧測定の実習。引き続きギプス巻きを体験。院内見学後、午後からはガウンテクニック実習。減菌ガウンと減菌手袋を体に装着するのだが、誰もが四苦八苦。

「人は滅菌の世界に住んでいません。手術では患者さんのみならず医師や看護師の身を守り、ウイルス感染も防がなければならず、安全のために手袋を2枚重ね、ガウンを着用し、お互いを防御する必要があるのです」と平川院長。

模擬骨にハンマーで打ち込みをする生徒 模擬骨にハンマーで打ち込みをする生徒

股関節手術の内容説明後、手術室からのライブ中継を平川院長が解説。右股関節の手術で手術部位以外は減菌布で包み込み、外部からの菌の侵入を防ぎつつ出血しないよう安全、丁寧に取り組んだ。生徒たちは、神妙な面持ちでライブを注視。その後、模型と模擬骨を使った人工関節インプラント打ち込みと、皮膚切開、縫合、結紮(けっさつ)を2班に分かれ実習した。平川院長は「人によって股関節の形状は異なります。日本では患者さんの9割が女性です。手術に要する時間は約50分。高齢の方は痛みに耐えて治療をぎりぎりまで我慢する傾向があります。現在、当院では年間600件以上の手術を実施しています」と説明した。

セミナー終了後、生徒たちに感想を聞くと、医師や看護師を目指す生徒が数人いて、平川院長は笑みをこぼしていた。

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