2016年(平成28年)5月16日 月曜日 徳洲新聞 NO.1031 一面
大垣徳洲会病院
整形外科の体制強化
医師3人着任し専門外来も
「チーム医療を通じ、患者さんに適切な診療を提供していきたい」と大西部長
大垣徳洲会病院(岐阜県)は4月、整形外科診療体制を強化した。これまで同科では脊椎(せきつい)外科を専門とする藤岡克博部長(現・第1整形外科部長)がひとりで診療を担ってきたが、今回、新たに3人の常勤医師が着任。患者さん受け入れ体制の増強や診療対象となる疾患の範囲拡大などを通じ、同院は地域の整形外科診療の充実に貢献していく考えだ。
着任したのは大西量一郎(かずいちろう)・第2整形外科部長、下川哲哉・脊椎センター長、仙石昌也医長の3人。一般的な整形外科診療に加え、外傷整形や脊椎脊髄外科など、それぞれが専門領域をもち幅広い疾患の入院・外来診療に対応していく。
さらに、岐阜大学の協力を得て各種の専門外来も開設。大西部長は「同大の専門医との強力な連携により、股関節や膝関節、肩・ひじ関節の関節疾患、脊椎変性、手の外科などもカバーすることができます。このように各専門領域の医師の診察と治療を実施できることが当院の整形外科診療の強みです」とアピール。たとえば、股関節や膝関節の疾患では人工関節を入れる手術にも取り組んでいく。
診療体制を強化し多数の手術症例にも対応
整形外科領域に関して岐阜大学が一般病院と協働して専門外来を開設するのは、同院が立地する西濃医療圏では関ケ原町にある医療機関に次ぎ2例目のケースだという。また同院は各種専門医との連携に加えて、地域の開業医などとの病診連携も推進していく計画だ。
「多職種によるカンファレンスを行うなど、コミュニケーションを取りながら円滑なチーム医療を通じて、患者さんに適切な診療を提供していきたいと考えています。救急搬送の受け入れも積極的に取り組んでいきます」と大西部長は意気込みを見せる。同院は一般病棟のほかに回復期リハビリテーション病棟も有するため、診察から手術、リハビリまで一貫して取り組めるのも強みだ。