徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

直言

Chokugen

近江草津徳洲会病院(滋賀県) 院長
梶原 正章(かじわらまさあき)

直言 生命 いのち だけは平等だ~

梶原 正章(かじわらまさあき)

近江草津徳洲会病院(滋賀県) 院長

2025年(令和7年)12月15日 月曜日 徳洲新聞 NO.1522

地域の状況や病院の規模なども考慮し
これからの自院のあり方を模索する時
将来的には臨床研修指定病院を目指す夢も

当院は2003年に開院しました。現在は滋賀県で乗降客が最も多い南草津駅から東に約1㎞離れた住宅地の中にあり、急性期病棟107床と地域包括ケア病棟48床、療養病棟44床の計199床のケアミックス病院です。常勤医師は24人で、内科(消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、腎臓内科など)、外科、整形外科、小児科、脳神経外科、乳腺外科、歯科口腔外科、放射線科、麻酔科、健診となっています。外来では、さらに非常勤医師などで内分泌科、神経内科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、眼科、皮膚科、婦人科、睡眠外来などを行っています。中規模病院としては外来患者数も割と多くなっています。

人間ドック・健診など予防医療や 在宅医療にも力を入れ地域に貢献

当院では外科、整形外科、脳神経外科、歯科口腔外科などで手術を施行しており、24年度は全身麻酔の手術が635件でした。外科では胃・大腸がん、胆石、急性虫垂炎、鼠径ヘルニアなど、ほとんどの手術を腹腔鏡で行っています。最近は肛門疾患の手術が増えています。整形外科は骨折など外傷の手術が多くなっていますが、腰部脊柱管狭窄症や変形性膝関節症など慢性疾患の治療も施行しています。

救急件数は年間約1,500件です。以前に比べると20%ほど増えていますが、近隣で三次救急まで行っている3病院に囲まれており、そのうち2病院は、この地域独特の制度で、重症と思われる時には各病院よりドクターカーを現場に送るというシステムになっており、当院には、ほとんど重症は来ない状況です。このため救急からの入院率は徳洲会グループでも最低のほうです。最近、救急を担当していた医師が退職したため、常勤医師が交代で救急担当をしています。

内視鏡は、24年度は上部消化管内視鏡が約4,200件、大腸内視鏡は約900件行いました。中規模病院として件数は、まずまずかと思っていますが、有症状での検査は1割ぐらいで、元気な健診の方が多いため、入院や手術につながるような症例は多くありません。また、胆道系などの処置ができる医師が不在で、そのような処置が必要な症例は周辺の大きな病院に紹介しているため、手術件数の伸び悩みにつながっています。

当院ではPET(陽電子放射断層撮影)検査を年間1,200件ほど行っています。PET導入は早かったため、紹介患者さんも多く、グループ内でも症例は多くなっています。ただし、最近は周囲の病院でPETを導入したところもあり、少し減少傾向にあります。人間ドック・健診など予防医療にも力を入れ、人間ドックは年間約5,000人、健診は市民健診、企業健診など合わせ、年間約1万人の受診者がいます。

当院では18年より在宅医療にも力を入れてきました。訪問診療の登録患者数は年々増え、現在は約180人となっています。訪問看護ステーションも頑張っており、現在、登録患者数は約80人です。登録患者さんが在宅で具合が悪くなった時は、入院していただくという連携を取っており、少しでも高齢化が進む地域のお役に立てればと考えています。

急性期病棟は現在10対1の看護体制ですが、常勤医師も増え、7対1の看護体制にできないかと考えています。7対1にできれば、看護師の負担軽減にもなると思われるのですが、現在は看護師不足で10対1が保てないような状況になっています。そのため六地蔵総合病院、和泉市立総合医療センター、正和病院から看護師の応援をいただき、感謝しております。

医師確保に努め診療の幅を広げ 新入院患者数を増やすよう尽力

将来的には臨床研修指定病院を目指すという夢があります。そのためには、新入院患者数が年間3,000人という条件があります(現在、当院は2,500人程度)。今年から循環器内科と歯科口腔外科に医師が入職し、新入院患者数が増えましたが、さらに内科や常勤医師がいない診療科の医師確保などを進め、新入院患者数を増やして、診療の幅を広げていければと考えています。

地域の状況や病院の規模なども考慮し、これからの病院のあり方を模索していかなければならないかと思っています。院長になって6年が過ぎました。自分の力不足で夢のある話はあまりできませんが、グループの足を引っ張らずに少しでも前に進めるよう、全スタッフと力を合わせて前に進んでいく所存です。皆で頑張りましょう。

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