
直言
Chokugen

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直言 ~
江原 宗平(えばらそうへい)
医療法人徳洲会 常務理事 湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県) 院長
2025年(令和7年)07月14日 月曜日 徳洲新聞 NO.1500
湘南藤沢徳洲会病院は、徳洲会グループ創設者の徳田虎雄・名誉理事長が“茅ヶ崎戦争”を戦い、初めて徳洲会が関東に開設した茅ヶ崎徳洲会病院を、辻堂の地に新築移転した病院です。神奈川県藤沢市の今でも人口が増加している湘南地域の中核が、辻堂です。東がJR藤沢駅、西がJR茅ヶ崎駅で、江の島まで車で10分ほど、JRで横浜まで25分、東京まで50分の位置です。テラスモール湘南という人気の大モールもあります。
現在、当院は増改築の真最中で、昨年12月に完成した新棟は、2月より稼働を開始しましたが、目下、本館では手術場・ICU(集中治療室)・内視鏡治療室・カテーテル室などを改造中です。すべてが完成するのは来年6月頃ということですが、もっと早くならないのかと思っています。一刻も早くフル稼働の状態にしたいです。このハード面の改造で、さらなる高機能病院を目指します。
同時にソフト面の改造を徳洲会本部と合同で行っています。優秀な医師やスタッフを集めるための人事、より効率的なシステム、各部門の考え方の改変、地域連携の強化、ダヴィンチや脊椎手術ロボットなどのロボット手術の増加などに取り組んでいます。
すなわち、新しい湘南藤沢病院になるため、ハード・ソフト両面から改造中であります。現在、医療界は苦境の只中にあります。コロナ渦が明けて以降、それが、はっきりと表れました。病院淘汰・再編の時代に生き残り、さらに進化するため、次の時代に対応できる優秀な医師やスタッフ、設備を擁する“選ばれる病院”であるために、改造が不可欠なのです。これからのロボット、バイオテック、AI(人工知能)にも対応し、次世代も見据えてハード・ソフトが、地に足が着くようにします。心臓外科・脳外科・消化器外科・救急外科・救急部、そして脊椎外科も奮闘しています。質量ともに、さらなる高みを目指してもらいたいです。
何事も変化には反発がつきもので、2年前の院長拝命時のロックボトムから抜け出したところで、まさかの今年4~6月のロックボトムへの再転落。7月から抜け出すべく、今は苦境下にありますが、これを乗り越え新しい病院になるべく苦闘中であります。
徳田先生の“生命だけは平等だ”、「いつでも、どこでも、誰でもが最善の医療を受けられる社会」、「断らない医療」──これら原点に基づいて、考え方、心の持ち方、スピリット・マインドセットを早く入れ替え、さらに効率的な運用に改善し、ガッツとブレインで実力のある、底力のあるタフな病院に強化・進化しなくてはなりません。東上震一理事長の目指す質量ともに上を志向し、最高の医療を実践する日本最大の医療グループに向け、少しでもお役に立てるようにします。
個々の職員は個人的には、がんがんやりたい人もいれば、まったりやりたい人もいるでしょうが、組織人としては、その道のプロとして、しっかりと職責を果たしてもらいたいです。自分の仕事に関しては、誰にも負けないレベルに達するというプロ意識が大事だと思います。「働き方改革」は働くなと言っているのではありません。一定の時間内に、凝縮して濃密に仕事を行い、成果・結果を出すという意味でしょう。日本人古来の農耕民的働き方から欧米人の狩猟民的働き方へ部分的変化を求められているとも言えるでしょう。それが日本人に合っているかは、わかりませんが、変えようと本気で思えば変えられるのではないでしょうか。
なお、私が兼任している脊椎センター・脊柱側彎症センターは2004年夏の開設以来、6,000例以上の脊椎手術を行い、うち1,700例以上が脊柱側彎症手術で、厚生労働省の最新のDPC調査では、脊柱側彎症手術は全国4位、関東では慶應義塾大学に次いで2位、神奈川県では1位の手術件数です。ハイブリッド脊椎スクリュー挿入、ロボット脊椎スクリュー挿入は、ともに世界1位です。診療看護師(NP)、看護師、診療放射線技師、臨床工学技士(CE)、臨床検査技師、そして事務職員などメンバーの支えがあったからこそで、この場を借りて感謝申し上げます。新しい側彎症手術の開発も含め病院ともども、さらに上を目指して進みたいと思います。皆で頑張りましょう。