徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

直言

Chokugen

ドラゴンクリニック(秋田県) 院長
菊地 次郎(きくちじろう)

直言 生命 いのち だけは平等だ~

菊地 次郎(きくちじろう)

ドラゴンクリニック(秋田県) 院長

2023年(令和5年)01月23日 月曜日 徳洲新聞 NO.1373

目の前の困っている人に対し親身に
寄り添い真摯に向き合うことが大切
この日々の実践が自己成長そして組織の成長に

秋田県の高齢化率は、全国1位の38.1%(2021年人口統計)であり、22年7月1日現在では高齢化率38.8%と、昨年よりさらに上昇している状態です。そして、我がドラゴンクリニックが立地する三種町は、人口1万5,020人(22年12月31日現在)で、近隣には能代市、大潟村、男鹿市などがある県北の日本海沿いに位置しています。徳田虎雄・名誉理事長は、この地域に秋田県唯一となる徳洲会グループの組織を1997年に立ち上げました。当初は無床クリニックから出発し、2000年に通所リハビリ、05年にグループホームを開設しました。その後、07年にショートステイ、12年に特定施設を併設し、現在に至っております。

患者さんを一人の人間として 丸ごと受け入れる大らか医療

私は15年9月に、当クリニックの院長に就任しました。当時、クリニック部門は赤字が続いており、その立て直しを任されたような状態でした。就任当初は非常に患者さんが少なく、何より地域の皆様の信頼を得られていない状況でした。多くの三種町民は当クリニックを受診することなく、近隣の能代市の病院やクリニックを利用していました。私が最初に取り組むべき課題は、クリニック部門の経営基盤の安定化でした。そのために、まずは地域の皆様の認知と信頼を獲得することが最優先課題となりました。私は、まずは、かかりつけ医機能の充実化を図りました。私自身、これまで、循環器内科を中心とした内科全般の勉強を行い、さらに整形外科の経験を積んだことが大きな利点となりました。幅広い疾患を診療したことで、徐々に患者数の拡大につながりました。さらに、私が実践したのは「怒らない診療」です。それは、あらゆる患者さんを一切拒むことなく、傾聴と優しさをもって受け入れることです。“生命だけは平等だ”という徳洲会の理念の下、どのような患者さんにも誠実に真摯に向き合い、病気だけを診るのではなく、一人の人間として丸ごと受け入れる大らかな医療を展開したことが功を奏し、患者数は以前の3倍近くになり、収益の大幅アップに結び付いたのです。

また、職場環境の改善にも取り組みました。これまで看護職員、介護職員、事務職員、厨房職員の人員が、つねに足りない状況が続いていました。そうしたなか、新入職員や現職員をしっかり教育して、育てていくことに腐心しました。一人ひとりの職員が、やりがいをもって仕事に取り組めるように、決して入職時や現在の能力のみで判断することなく、その人を丸ごと受け入れ(長所や短所を含めて)、そのうえで育てていく環境づくりです。職場内での陰口や悪口は厳しく注意し、仕事ができないということで、その人を非難したり見下したりせず、しっかり教育、指導しました。組織内の雰囲気も徐々に変わり、職員の離職率低下につながっています。

クリニック部門の強い土台が 関連施設の利用増に結び付く

コロナ禍では、我が組織も、とくに介護部門で大幅な減収を強いられています。しかし、クリニック部門が、地域の皆様から勝ち得た信頼は大きなものがあります。このクリニック部門の土台がしっかりしているからこそ、クリニックに通院する患者さんが、生活維持、介護予防のために、通所リハビリに通うようになり、そのうえで介護が必要となれば、ショートステイや特定施設を利用し、認知症が出てくるようであれば、グループホームを利用する――というような一連の流れができています。引き続き、こうした組織の利点を十分に生かし、地域の皆様が「今後もドラゴンクリニックに通い続けて、通所リハビリを利用し、最期はドラゴンクリニックで迎えたい」という希望に添え続けるようにしていきたい。これが我が組織のやるべきことだと考えております。

私が、つねに職員に求めているのは人間力です。私は職員を仕事ができるかどうかで判断せず、人間としてどうなのかを、つねに求めます。目の前の困っている人に対して、親身に寄り添い、真摯に向き合えているのか――そのような日々の実践が自己成長につながり、最終的に組織の成長につながると確信しています。誰もが人として尊重されるべきなのは、言うまでもありません。“生命だけは平等だ”の徳洲会の理念の下、日々精進していきたいと思っております。

皆で頑張りましょう。

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