徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

直言

Chokugen

医療法人徳洲会 理事長
一般社団法人徳洲会 理事長
東上 震一(ひがしうえしんいち)

直言 生命 いのち だけは平等だ~

東上 震一(ひがしうえしんいち)

医療法人徳洲会 理事長 一般社団法人徳洲会 理事長

2022年(令和4年)08月01日 月曜日 徳洲新聞 NO.1349

率先垂範し誰よりも汗をかき患者さんへの
最大限の愛と貢献に努め――明日を信じる
徳洲会グループのリーダーに望まれること

7月12日、湘南鎌倉総合病院で闘病中の徳田虎雄・名誉理事長に面会する機会を得ました。医療法人徳洲会、一般社団法人徳洲会の第4代理事長に選出されたことを報告させていただきました。じつは面会にあたって、自分自身の器に比し、任される徳洲会のあまりの大きさに、背負うべき重責に、正直、臆する気持ちがありました。もっと正確に言えば、私の限界など十分承知の徳田・名誉理事長に、直接お会いすることに臆する気持ちでした。「自分が払ってきた努力と、それに費やした時間の密度では誰にも負けない。それ故に、たとえ誰と面会しようとも自分は臆することがない」と徳田先生が以前話されていたことを思い出しました。

人生は苦しいこと体験した分 心が成長し人生が豊かになる

私自身、数千例に及ぶ心臓手術の中で、幾多の困難な状況(言うなれば修羅場)を乗り越えてきたという思いもありましたが、病室で静かに横たわる徳田先生を見た時、その圧倒的な存在感に私の自負と葛藤など完全に押し流され、込み上げてくる感情で満足に就任の挨拶もできませんでした。そのお顔は驚くほど綺麗という表現が適当かどうかは置くとして、恐らく肉親に施す以上の徳田先生に対する愛情とも言える心のこもった看護チームのケアを受けられていることが、ひと目で感じ取れました。「今日は東上先生が来るから」と降圧剤を微調整するほどのきめ細やかな全身管理を行い、徳田先生の状態維持に努めている小林修三・常務理事、大竹剛靖副院長を中心とする同院の医師団にも頭が下がる思いです。

「徳田先生! 先生が思い描いた徳洲会のあるべき姿を目指して力を合わせて頑張ります」

これだけを耳元で言うのが精いっぱいでした。最後に「数字合わせは必ずします」と、徳洲会が事業に取り組む時の合言葉とでも言うべきフレーズも付け加えました。その時、徳田先生が、ゆっくりと目を開けられたのです。私にとっては、まさに小さな奇跡の瞬間でした。筋萎縮性側索硬化症(ALS)との20年に及ぶ闘病の中で、あらゆる運動神経が麻痺し、仮面様顔貌にならざるを得ない姿を想像していましたが、徳田先生は徳田先生であることを、超人的なその意志力で、しっかりと保持されていることを確認できた瞬間でもありました。

過酷な神経難病との闘いの中で「人生は苦しいことを体験しただけ心が成長し人生そのものが豊かになる。病気を恨まず、むしろ感謝する気持ちにさえなる」との崇高な境地を徳田先生は著書の中で吐露されています。そして、驚くことに「私の人生はこれからが勝負だ」とも述べられています。“これから”とは、先生の思いを受け継ぎ徳洲会という名の下で、今、私たちが行っている医療、介護、福祉活動にほかなりません。先生との間に具体的な意思疎通の手段をもちえない現状ですが、徳洲会グループの進むべき道と行動目標はすでに明確に提示されています。

患者さん全ての身も心も救う病院・施設を世界中につくる

“救急医療を中心とした急性期医療から高度先進医療、慢性期医療に介護・福祉活動まで、全ての患者さんの身も心も救う病院・施設を世界中につくる。そのために全職員が心をひとつにして全力投球するべき時である。一日一日をひたむきに、ひとりでも多くの患者さんのために愛をもって貢献するのが徳洲会の使命である”――徳田・名誉理事長の人生の勝負は、私たちが現在進行形で成し遂げていく今にかかっています。負けるわけにはいきません。

徳洲会は徳田虎雄というひとりの医師の理想によって始まり、そこに多くの協力者(仲間)が集まり成立した組織です。医師を中心とする医療者の圧倒的な献身と努力が成功を生み出すということを、病院という形でシステム化したのが徳洲会グループとも言えます。ここで重要なのは圧倒的な献身と努力です。徳洲会の創成期も、創立半世紀を目の前に日本最大の民間医療グループに成長した今でも何ら変わることはありません。リーダーとして望まれることは、率先垂範、誰よりも汗をかくことです。徳洲会のリーダーは院長、看護部長、事務部長、いずれも皆、プレイングマネージャーなのです。部下の誰よりも密度の高い仕事をしてこそリーダーだと言えます。リーダーの皆さん、圧倒的な貢献と努力をお願いいたします。

皆で頑張りましょう。

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