徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

直言

Chokugen

武蔵野徳洲会病院(東京都) 院長
徳洲会泌尿器・ロボティクスチーム/部会 部会長
桶川 隆嗣(おけがわたかつぐ)

直言 生命 いのち だけは平等だ~

桶川 隆嗣(おけがわたかつぐ)

武蔵野徳洲会病院(東京都) 院長 徳洲会泌尿器・ロボティクスチーム/部会 部会長

2022年(令和4年)07月18日 月曜日 徳洲新聞 NO.1347

徳洲会グループ泌尿器科のハブ病院目指す
「子育て支援推進病院」取り組みを積極化
互いの立場尊重しながら生き生き働ける環境へ

当院は2015年6月1日に開院し8年目となります。コロナ禍でも地域の「かかりつけ病院」として、信頼され求められる医療を行う体制をつくり上げていくと同時に、医療関係者にとって魅力のある頼れる病院を目指しています。

徳洲会の幹部を志す職員は 離島・へき地で勤務経験を

昨年着任し3カ月目に一般社団法人徳洲会から共愛会病院(北海道)に毎週、応援を要請されました。当院の泌尿器科は立ち上がったばかりで、戸惑いもありましたが、旱天慈雨となればと、お受けしました。泌尿器科医ですので、病院のトイレが「いの一番」に気になります。久しぶりに泌尿器科外来に古風な和式トイレを見ました。私が中高生の時は、どこでも和式でしたが、年間出荷統計では、洋式のほうが多くなったのは1980年頃で、2015年には99.3%が洋式とのことです。和式は車いすの患者さんや、足腰が強くない高齢患者さんらには適しません。早々に泌尿器科トイレは尿流量検査ができるよう、素敵な洋式トイレを導入していただきました(感謝!)。

同院応援がスタートし、3カ月後にまた応援要請があり徳之島徳洲会病院(鹿児島県)へ。徳田虎雄・名誉理事長の故郷であり、最初に訪れた時は院内の空気が何か違う感じがしました。恐らく緊褌一番の感があったのではないかと思います。外来診療では、患者さんの言葉(方言)に多少もたつきましたが、看護師や事務の方々の熱いサポートで、事なきを得ました。厳しい勤務環境のなかで、医療従事者の方々は患者さんと真摯に向き合い、日々、自己研鑽を積むプロフェッショナル集団と強く感じました。『徳洲新聞』にも記載がありましたが、私も徳洲会幹部になる職員は、離島・へき地勤務が必須であってもいいのではないかと思います。当院は泌尿器科医7人と恵まれたなか、さらなる応援要請を考え、徳洲会の泌尿器科ハブ病院になれるよう活動しています。

「hinotori」の運用が順調 多くの患者さん紹介に感謝

医師のうち女性の割合は1976年の9.4%から2018年には21.9%まで上昇しています。現在、医学部生の約1/3が女性です。しかし、女性医師の割合は、年齢が上がるに従って下がる傾向にあるのは、仕事の中断(休職)や離職によるものです。その理由は70%が出産、40%が子育てです。子育て中の男女が勤務を両立するために必要なのは「職場の雰囲気・理解」、「勤務先に託児施設がある」、「子どもの急病などの際に休暇が取りやすい」、「当直や時間外勤務の免除」の順に多く挙げられています。当院の特徴は「医師の働き方改革」のひとつとして、「子育て支援推進病院」への取り組みを積極化している点にあります。今年度は、子育て中の5人の女性医師と2人の男性医師に入職していただきました。すべての医療人が、その属性にかかわらず各々のワークライフバランスを大切にしつつ、お互いの立場を尊重しながら生き生きと働くことができる環境を整えたいと思います。

当院より10㎞圏内は、ロボット手術可能な病院が5病院もある激戦区ですが、21年9月に初の国産手術支援ロボット「hinotori」を導入し、同年11月に運用を開始しました。当初、手術を受ける患者さんがいるのか気を揉みましたが、開始時には連携先の病院・診療所から多くの紹介をいただき、感謝の言葉もありません。7月には40例目となりました。今後の展望として医療の地域格差、さらには医療従事者の働き方の課題を解決するために、徳洲会グループ、メディカロイド、NTTドコモが結集して、「遠隔ロボット手術ソリューション」の開発にチャレンジしていきます。

離島・へき地の病院応援を含め、最新機器を用いた診断・治療の安全な普及のため、安富祖久明・前理事長のご指導の下、ロボット支援手術懇話会をベースに徳洲会泌尿器・ロボティクスチーム/部会「Tokushukai Urology Robotech Association(TU-RA)」を立ち上げました。7月8日に第1回目を開催させていただきました(泌尿器科設置33病院うちロボット導入22病院)。

最後に、私個人の心に響いた徳田・名誉理事長の言葉を記します。「努力、努力、また努力、無理な努力、無駄な努力、無茶苦茶な努力をして、はじめて道は拓ける。真実がわかる」――医療改革に懸ける思いを馳せます。皆で頑張りましょう。

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