災害現場の現状を知るきっかけに
八尾徳洲会総合病院 ER :伊藤 百香
災害医療への第一歩
TMATに参加することになったきっかけは、看護学生の頃、TMATで活躍されている方が活動発表として講演に来て下さった事です。その方は、涙を流しながらその時の出来事や感情について話して下さり、感銘を受け、私も看護師として少しでもなにかをできたらと思い災害医療に興味を持ちました。それから看護師として就職し、TMAT研修の機会にも恵まれ参加させて頂きました。災害派遣として参加することになったのは、2023年の能登半島地震でした。
災害医療の現場で
私は、被災から約2週間後の亜急性期に第3陣として参加しました。災害現場での業務内容としては、介護を要する被災者の方々の日常生活の介助でした。その他、トリアージや感染状況に対応し、状態悪化が見られた方のバイタルサイン測定を行い、必要に応じて救急要請なども行いました。当時、冬の震災で亜急性期に入っていたこともあり、感染症が蔓延していました。そのうえ慣れない避難所生活が長期間にわたり、被災者の方々はADLが徐々に低下していき心身ともによくない状態でした。私は被災者の方々と関わるにあたって、被災者支援とは生活の援助だけではなく、精神面のフォローやこれからを支える重要な役割があることを学ぶことができました。
TMATメンバー内でも感染症が流行し大変なこともありましたが、それ以上に大きな学びを得ることができ、災害派遣に参加できとても良い経験になりました。

