イクメンと呼ばないで

吹田徳洲会病院 救急外来 :齊藤 周作

親として育てられている感覚

私はイクメンという言葉が嫌いだ。イクメンという言葉の裏には、父親が育児に参加するのがなにか特別なことであるかのようなニュアンスが含まれている。親が子を育てるのは当然のことであり、父親が育児をすることは特別でもなんでもないのだ。

前置きが長くなったが私には息子が二人いる。長男はもう小学校3年生。友人と遊びに行くことも増え、親としては少し寂しい気持ちになる時もある。子供が生まれて感じることは、自分が子供を育てていると同時に、子供に親として育てられているという感覚だ。
子育ては決して平坦な道のりでは無い。長男がイヤイヤ期の時に自転車に乗るのを拒んで、妻が大泣きしていた光景は今でも忘れられない。そんな大変な時期を乗り越えて親として人として成長させてくれた。今は次男がイヤイヤ期に突入しかけており、夫婦でおびえている。

同じ道に進んで気付いたこと

私の母親は看護師で自分が子供の頃によく仕事の話を聞かされていた。「お母さんの仕事はすごいんだよ」「こんな手術をしたんだよ」と誇らしげに話していた姿をよく覚えている。そんな母親の背中を見て自分も看護の道に進んだ。
看護師になったいまだからこそ、子供を育てながら看護師を続けていた母親の偉大さがよくわかる。子供たちに看護師になってほしいという訳ではないが、自分の仕事に誇りを持って働いている背中を見せていきたい。そしてできればお金持ちになって老後に楽をさせてほしいと思う。