両立に完璧を求めるな

湘南大磯病院 外来:鈴木 美弥

私には3人の娘と消防士の夫がいます。 お互いが夜勤のある不規則勤務であり、協力し合って子育てをして仕事との両立ができています。
コツは両方を完璧にしようと思わないこと。『二兎追うものは一兎も得ず』とあるように両方完璧にしようと頑張っても結局両方うまくいかなくなったりしてしまうからです。

そこで私は仕事、子育ての中で「これだけはきちんとやろう」と決めたことだけは責任をもって最後までやって、これは誰かに任せられるかな?ということは任せながらやってきました。
仕事が好きな私は、3人とも早々に6か月で院内保育所に預け復帰しました。6か月というのは私の中で理由があります。6か月は母乳で育てて免疫力をつけてあげたい、ということと人見知りが始まる前に家族以外の人間に慣れるようにしたかったからです。

おかげさまで、3人とも丈夫で人見知りなく誰にでも挨拶できる子に育ちました。小学校低学年の時に通学路にいる路上生活者に挨拶をしていて(子どもの理由としては毎日見る人だから)逆に人見知りがなくて困ったことがあるくらいでした。

私の中で子育ては、毎日命と向き合う仕事のなかでのリセット時間だと最近感じます。子どもたちが小さい頃はがむしゃらに毎日を過ごしていて気づかったのですが、中高生にもなると自分のことは自分でやれるようになり頼りになります。適当に子育てしてましたが、思春期を迎えても一緒にキャンプしたり、お出かけもしてくれます。長女は私と同じ道に進もうと頑張っています。そんな子どもたちを見ていると私の仕事と子育てはうまく両立できているのかなと感じます。