患者様一人ひとりの思いに寄り添う看護
横浜日野病院 5-D病棟:蘭 文乃



当病院には統合失調症をはじめ様々な精神疾患がある患者様が入院されています。私が所属している療養病棟では、段階的治療を終え、症状が安定してきた患者様や長期入院による治療・療養が必要な患者様が入院されています。主治医をはじめ、私たち看護師による退院支援委員会が関わる事により患者様が家庭や社会に復帰できるよう日常生活指導や社会生活技能訓練などセルフケア能力を高める療養プログラムを提供しております。
療養病棟は一人ひとりの患者様と十分な時間をかけて寄り添うことができるので、患者様の意見や思いを尊重した医療を提供する事ができます。
転棟当初、心を閉ざしていた患者様が「あなたになら話しても良いと思った、あなたなら聞いてくれると思った」と少しずつ心を開いてお話してくださるようになり、段階を経て回復されたというエピソードがありました。患者様の人生に関わっているという実感が得られ、とても嬉しかったことを覚えています。日々やりがいを持って働くことができます。


精神科では日々変化する患者様の症状に戸惑うこともあり、教科書通りに対応できない事例も多くあります。そのような時5D病棟では、精神科を長年経験されている心強い先輩看護師が経験をもとにアドバイスしてくれ、一緒になって患者様の対応について考えてくれます。
横浜日野病院は病院全体が職員の意見を大切にするため、意見を発言しやすい環境を整えてくれています。自分の看護についての考えを大切にし、自分らしく働くことができる病院です。ぜひ、皆さんと一緒に働けるのを楽しみにしています。