国際医療協力
Group Initiatives
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徳洲会グループは「生命だけは平等だ」の理念の下、2005年以降、国際医療協力活動に積極的に取り組んでいます。日本だけに目を向けるのではなく、世界中の社会的弱者のために、医療・福祉を提供することを徳洲会は目標に掲げています。
アフリカやアジア諸国の医療資源の少ない地域に対しては、人工透析機器を寄贈したり、現地の医療従事者を国内の徳洲会病院で研修生として受け入れ、技術指導を行ったりすることなどを通じて、透析センターの開設支援に力を入れています。透析医療が十分に整備されていない地域で腎不全になることは、死を意味するためです。
マラウィ「透析センター」
これまでに22カ国に合計327台の人工透析機器を寄贈してきました(2017年1月時点)。その透析機器を活用し、アフリカではチュニジア、モザンビーク、ヂブチ、ザンビア、ルワンダ、タンザニア、ギニア、ウガンダ、カメルーン、スワジランド、モーリタニア、ガーナ、マラウィ、トーゴの14カ国に対して透析センターの開設を支援してきました。今後も計画があります。一方、アジアでは、モンゴル、タイ、ネパール、インドネシア、ラオスに対して同様に透析センターの開設支援を行ってきました。
国際医療協力の基本姿勢として、徳洲会は「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える」ということをモットーとしています。たとえ回り道でも、各国が自力で医療サービスに取り組んでいけるようにするためのノウハウの提供を重視しているためです。開設支援した透析センターを継続運営していくには、医師をはじめとするすべての医療スタッフの知識や技術の向上が欠かせないため、国内の徳洲会病院に現地スタッフを招待して研修を受けてもらっています。同様に大切に守っているのが、「その国から1円たりとも持ち出さない」というスタンスです。
ソフィア「徳田病院」
2006年には、ブルガリアの首都ソフィアに1016床の総合病院をオープン。東ヨーロッパで最大規模の先進的な病院として、多くの患者さんや医療関係者から高い評価を得ました。日本からの民間大規模投資の第1号病院であり、ブルガリアにとって30年ぶりの新病院開設で、医療水準の向上に貢献することができました。
ブラジル「徳田虎雄心臓病院」
また2012年1月にはブラジルで、心臓外科の名医、ランダス・バチスタ医師が院長を務める「徳田虎雄心臓病院」の開設を支援しました。周辺地域には心臓外科を有する病院がなく、従来、心臓手術を受けるには遠方まで行く必要がありましたが、当院の開院によってこの問題は解消されました。
この2つの病院以外にも現在、アフリカのジブチで新病院建設プロジェクトを進めています。
220床の総合病院を計画しています。ジブチ以外にも、ルワンダ、ザンビア、モザンビーク、カメルーンで病院建設プロジェクトの構想があります。
2006年にはタイのコンケーン市に「徳田看護学校」を開設。
さらに、2014年には韓国にある京福大学医療保健学部看護学科に「徳洲会クラス」を開設しました。
同年2月に一期生40人の入学式が行われました。ここで学ぶ学生は4年生になると国内の徳洲会病院で実習を受けます。 卒業までに韓国の看護師免許を取得し、日本語能力試験(N1)に合格した者が来日。徳洲会病院でインターンをし、日本の看護師国家試験合格後、徳洲会の職員として勤務することになります。世界に通用する医療人の育成を目指しています。