徳洲会グループ

TMATが日本災害医学会で7演題

第26回日本災害医学会総会・学術集会が3月15日~4月11日まで開かれた。メインテーマは「災害時の保健医療における『善・真・美の探求』」。今回は新型コロナウイルスの影響でオンライン開催となり、プログラムは主にライブ配信とオンデマンド配信に分けて行った。NPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)は、救援活動や自院での取り組みをテーマに7演題を発表した(ポスター発表含む)。口演(口頭発表)を中心に紹介する。

ゼロから避難所立ち上げ

一般演題はオンデマンドで、口演は音声とスライドのみ配信。末永看護師は「事例報告(風水害2)」のセッションで、「新たな避難所の立ち上げ支援」と題し発表した。TMAT隊員として「令和2年7月豪雨」で被災した熊本県の支援活動で、廃校を活用しゼロから避難所を立ち上げた取り組みを紹介。

見取り図をもとに学校施設の探索からはじめ、とくにCOVID-19への配慮として小集団でスペースが分離できる教室の使用、有熱者専用の隔離スペースの確保、校内放送による換気の促進などの重要性を指摘した。介護が必要な被災者をトイレに近い教室に割り当てるなど、ADL(日常生活動作)に合わせた誘導や、室内では、生活していた地域や家族ごとに居住スペースを配置するなど工夫もアピールした。

その結果、自然にリーダーシップを取る被災者も現れ、リーダーと協力することで円滑に活動できた反面、役場の職員など地元の支援者の疲弊に気付くのが遅れた点を反省、「地元の支援者に対する早期サポート」を課題に挙げた。

→徳洲新聞1283号掲載 他の記事はこちらから