徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ピアレビュー

Peer review

ピアレビュー

緒言

一般社団法人徳洲会
理事長鈴木隆夫

徳洲会グループは2011年に医療安全管理部会を立ち上げ、医療の質の向上に本格的に取り組み始めました。ここ数年、国際的な医療機能評価であるJCI認証の取得病院を増やし、病院の組織や運営のあり方、コンプライアンスに関する体制の整備を図るとともに、JCI基準の情報を他のグループ病院に発信することで、グループ全体の標準化や質の底上げを図ってきました。さらに、2016年にはQI(QualityIndicator)指標を導入し、質の向上に向け取り組みを、グループ各病院が共有し、ベストプラクティス(最良の実践法)と比較しながら、改善活動を実践しています。

そして2017年、念願のPeer Reviewがスタートしました。Peer Reviewとは「同じ専門家による評価システム」のことで、実践した医療を、その領域の専門家が検討し、妥当であるか否かを査定するものです。人が為す以上、医療に「絶対ミスは起こらない」とは言いきれません。だからこそ互いに、誤りを指摘したり合併症の可能性を調べたりするなど、患者さんを守るためにPeerReviewを実践する必要があるのです。このたび、徳洲会グループでPeerReviewをスタートできたことを、大変喜ばしく思っています。

日本の医療現場では、仲間同士が目を光らせ、互いに評価するといった取り組みは、長らく行われてきませんでした。しかし、ごく少数ではありますが患者さんの命を脅かす可能性のある医療従事者を特定し、指導や再教育、あるいは配置転換することが、患者さんを守るために有効な手立てと考えます。

医療に対する社会の見方は大きく変化しています。患者さんはサービスを受ける者として、医師から十分な技術を提供されるのが当然と思っています。予期しない結果は、ともすれば罪を問われ、そこには自浄作用が働いている組織か否かが強く問われる時代となってきています。

患者さんから選ばれた病院のみが生き残りを許されるのです。「ForthePatient(患者さんのために)」という最終目標に向けて、長い旅路は続きます。PeerReviewに限らず徳洲会はこれからも失敗を恐れず、新しい取り組みにチャレンジしていく精神を持ち続ける組織でありたいと願ってやみません。

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