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徳洲新聞2005年(平成17年)7/18 月曜日 NO.476
直言 徳洲会の理念・哲学を実践する仲間を世界各国に増やそう
~理念と医の倫理を掲げ各国に病院をつくり世界医療革命を~

徳田 毅(特定医療法人徳洲会理事)
 1980年6月、 茅ヶ崎徳洲会病院は徳洲会の8番目、東日本初の病院として開設されました。
 当時の茅ヶ崎市は人口16万人を超え、市民の生命を守る医療体制は不十分で、病床数不足や救急医療体制が悪く、いわゆる医療砂漠と言われ、実際に救急患者さんのタライ回しもありました。そうした医療体制に市民の不安は大きく、自治会や労働組合からは歓迎されましたが、病院開設を巡っては、医師会からの強硬な反対に混迷を極め、徳洲会が病院開設説明会を開くと、その入り口で医師会員が反対ビラを配布したり、校医ボイコット等が行われ「茅ヶ崎戦争」と報道され、国会でも取り上げられるなど全国的な話題となりました。
 それから21年の歳月が流れ、2001年4月、茅ヶ崎徳洲会病院の医師会への入会が認められ、徳田理事長と新関医師会長は握手を交わしました。
 今年6月、茅ヶ崎徳洲会病院が開院25周年を迎え、病院開設時に協力して頂いた茅ヶ崎市の元市長と元市議会議員や同市職員の方々に感謝状を贈り、改めて感謝の意を表しました。皆さまには〝生命だけは平等だ〟の理念に基づく徳洲会の医療の実践を理解していただき、幾多の困難を乗り越え協力をいただきました。
 これを機に、各病院の開設時に苦難を共にし、協力して頂いた方々に感謝状を贈りたいと思います。
 徳田理事長は「茅ヶ崎徳洲会病院の開院は、徳洲会病院を日本全国に展開し、世界への第一歩となった」と話しています。

患者中心の医療の実践が全国に協力者を増やす
 今年の6月には、 名古屋徳洲会病院が春日井市医師会に入会しました。
 発足当時の申請は認められませんでしたが、今回、春日井市医師会長より突然の電話があり、医師会に入るようにと連絡を受けました。新たに就任した三輪勝征医師会長は、初代名古屋徳洲会病院院長の弓削龍一先生と名古屋大学の同期生で、弓削先生と、名古屋に病院をつくる時には必ず医師会に入るようにとの約束をしていたそうです。
 しかし当時の医師会とのボタンの掛け違いで話は流れ、三輪先生も徳洲会病院を医師会に入会させられなかったことで医師会を離れられたそうです。
 今回、三輪先生が医師会長に迎えられ、それを契機に名古屋徳洲会病院を医師会に加入させるべくご尽力くださり、おかげで医師会に入会できました。弓削初代院長との約束から20年、いつも徳洲会のことを気にかけてくださり、遂に約束を果たしてくださいました。三輪会長は「名古屋徳洲会病院は救急医療をはじめ、地域医療の向上に努力され実績を積み重ね、貢献してきました」と調印式の席上で話され、私の手を握り「これから春日井市の医療福祉を一緒に発展させていきましょう」と励ましていただきました。
 三輪会長のおっしゃるとおり、地元の方々が求める医療福祉、病診連携、病病連携を行っていくためには、病院とクリニックがうまく融合し協調性のある統合医療を進めていくことが必要です。
 現在16道府県で32病院が医師会に加入しており、今後も各地で加入する病院が増えるでしょうが、それについて徳田理事長は感慨深く話しています。
「大阪に4つの病院を開院し、沖縄、福岡、京都、茅ヶ崎と他府県に病院を開設してきましたが、当時の私たちは医療界の亜流扱いをされていました。それが今では厚労省の中にも『本流になった』と言う人が出てきました」と。
 実際に私たちは、急病救急医療を中心に慢性医療や予防医療、高度先進医療、農村・離島医療に努力してきました。さらにゲノムによるオーダーメイド医療の国家プロジェクトを主導し、オンコロジーセンターや治験センターも立ち上げ、未来医療にも備えています。

徳洲会ソフィア病院の成功が世界医療革命の鍵に
 4月には ブルガリアで開かれた「ブルガリア医師会総会」の開会式に招かれ、参加者はブルガリア医師会長をはじめ国会議長、厚生大臣ら政官界首脳と歯科医師会長、薬剤師会長。また来賓として世界医師会長、ヨーロッパ医師会長、ハンガリーやマケドニアなどの近隣諸国の医師会長など約350人が出席しました。
 総会後、クロイバー世界医師会長は徳田毅理事が“生命だけは平等だ”の理念を話し、「徳洲会ソフィア病院は利益を国外に持ち出さず、ブルガリアの医療と福祉に役立てます」と総会で行ったスピーチに感動され面会を求め、語ってくれました。
「総会でのスピーチに、とても興味を抱きました。まず、医の倫理について。次に、社会にどういう形で医療を提供できるかです。世界中に、たった一人で医の倫理を正面に打ち出して病院グループをつくり運営しているのは徳田理事長だけです。徳洲会がブルガリアでやろうとしている大きなチャレンジは、非常に興味深い。東欧の保険支払いは、実際のコストより安く支払われるため、病院運営がうまくいかず、医療は低迷しています。徳洲会ソフィア病院が成功すれば、徳洲会は欧州医療界のイニシアチブを握ることになるでしょう」と。
 会長はまた、徳洲会のパンフレットを見て、病院が日本全国を網羅していることに驚きつつ話しました。「私は徳田理事長のような破天荒な人物が大好きです。日本だけでなく、世界に向けた動きをしておられるのがとても素晴しい。医者は金持ちには充分な医療を提供するが、貧乏な人は死んでいかなくてはいけない現状もあります。この現状を解決できたら素晴しいことなので、ぜひチャレンジして頂きたい」と。
 徳洲会は日本一の医療グループになりましたが、私たちだけで医療が成り立つわけではありません。医師会の皆さまと力を合わせて医療福祉に取り組んでいくことが大切です。
 また海外においても、徳洲会ソフィア病院をはじめ、世界中に病院をつくる上で各国の医師会と協力する必要があります。
 世界中どこでも理解でき受け入れられる理念・哲学、“患者中心の医療”、“生命だけは平等だ”と高い倫理を掲げ、世界各国に病院をつくり、仲間を増やし、徳洲会運動を進め、世界医療革命の実現に努力していきましょう。
 皆で頑張りましょう。
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