徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

直言

Chokugen

医療法人徳洲会 副理事長
一般社団法人徳洲会 副理事長
福島 安義(ふくしまやすよし)

直言 生命 いのち だけは平等だ~

福島 安義(ふくしまやすよし)

医療法人徳洲会 副理事長 一般社団法人徳洲会 副理事長

2022年(令和4年)07月11日 月曜日 徳洲新聞 NO.1346

長引く戦争などにより生活環境悪化の懸念
地域のニーズに合った医療提供の探求が要
重症化してから救急搬送される事例増の可能性

徳洲会は1973年に徳田虎雄・医療法人徳洲会名誉理事長が、大阪府松原市に徳田病院(現・松原徳洲会病院)を開設したのが始まりです。75年には医療法人徳洲会を設立、以来、理事長は創業者である徳田・名誉理事長が務めてこられました。しかし、2013年の事件で急遽、理事長を辞任されることになり、新理事長選出の選挙の細則もないままに理事長選を行い、混乱を引き起こしました。二度とこのようなことがないように、選挙細則などを作成することを、安富祖久明・前理事長とともに考え、前理事長により、その案が3月26日の理事会に提出され、検討、承認されました。同時に理事長の通算の任期(連続3期6年、通算4期8年)、年齢制限(選出予定理事会開催の月の末日に満75歳以下)なども決定されました。6月25日の理事長選出のための選挙は、選挙管理委員会委員長の下で、96人の理事が一堂に会して行われました。その結果、東上震一・副理事長が新理事長に選出されました。今回の選挙は徳洲会外の委員長の下で、民主的に公正に行われ、今後の範になるものと考えます。

油断がクラスターを招く 再度の感染予防の徹底を

さて、新型コロナウイルス感染症は、ゆっくりではありますが、収束に向かっているように思われました。場合によっては現在の第2類感染症から、インフルエンザと同じ第5類感染症に変更されるのではと言われ始めていました。年明けから急拡大した第6波は、徳洲会グループの統計によれば、新型コロナ感染症入院患者数が2月半ば過ぎの733人をピークに減少し、4月1日には200人台になり、比較的順調に減少していました。しかし、その後は減少数が鈍り、100人台になったのは6月2日。そして同17日の116人を最低に、再び増加傾向にあります。7月5日時点では186人にまで増加しています。今回の株は感染力が強いのが特徴で、1日当たりの新規陽性者数で見ると、第5波のピークが572人であったのに、第6波では1757人と3倍超になっています。世の中も活発に動き出してきています。このところ職員の感染者が多く見られており、ちょっとした油断がクラスター(感染者集団)となる危険性をはらんでいます。再度、感染予防の徹底をお願いいたします。

資材高騰・入手困難な状況も 離島など新築移転を強力推進

ロシアがウクライナに侵攻して4カ月が過ぎました。まだまだ先が見えない状況です。こうしたなか、戦争の影響は深刻度を増してきています。世界的な食糧危機が到来する可能性があり、各国ともに物価の上昇が顕著です。日本も同様です。円安という状況もあり、輸入に頼らなければならないモノが多い我が国では、エネルギー資源や食材の価格が上昇し、庶民の生活を強く圧迫することになります。思いも寄らぬことでしたが、蕎麦も輸入に頼っており、国内自給率は30%にも満たないとのことです。こうした日常に必要な物資が高騰すれば、まず影響を受けるのは庶民であり、生活困窮者です。私たちの医療に必要なモノ、たとえば手袋など医療消耗品の多くが海外で生産され、今後、これらの価格上昇が考えられます。また、医療機器も半導体不足の影響が当面続くものと思われ、必要な機器がすぐ手に入らない、修理がままならないという状態が続く可能性があります。さらに、建築資材の高騰、木材などが入手できない状況が考えられます。離島・へき地などの病院の新築移転は、どのような状況であれ進めなくてはなりませんが、その他の新規事業は手を付けるのが難しくなる可能性があります。

生活環境の変化、とくにその悪化は医療にとっても厳しい状況をつくり出します。医療機関を受診する頻度が少なくなり、重症化してから救急で医療機関にかかる方などが増える可能性が高くなります。病院経営も今まで以上に厳しさを増すと思われます。そして競争も激しくなると考えられます。各地域で、今、何が求められ、何が必要とされているのかを探し出し、ニーズに合った医療を提供するように努力しなければなりません。

私たち徳洲会グループは、来年、創立50周年を迎えます。東上・新理事長の抱負にもあるように、私たちは“生命だけは平等だ”の理念の下に、「いつでも、どこでも、誰でもが最善の医療を受けられる社会」を目指している集団です。つねに最善を尽くすよう、皆で頑張りましょう。

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