徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

直言

Chokugen

石垣島徳洲会病院(沖縄県) 院長
池村 綾(いけむらりょう)

直言 生命 いのち だけは平等だ~

池村 綾(いけむらりょう)

石垣島徳洲会病院(沖縄県) 院長

2022年(令和4年)06月13日 月曜日 徳洲新聞 NO.1342

石垣島の方々が幸せな生活を送れるように
持続可能な医療・介護サービス提供へ邁進
小規模病院のフットワークの良さ十分に生かす

皆さん、こんにちは。4月1日に当院院長を拝命しました池村綾と申します。私は1995年に琉球大学を卒業後、同大学第二外科に入局し外科研修を開始しました。その医局は草場昭教授(故人)が主宰され、大学病院内でも忙しい医局でした。多忙な日々をこなすなか、草場教授から「患者さんと接する際は、自分の親を診るように優しく接しなさい」と教えていただき、現在も強く心がけています。その後、医局人事により99年4月から中部徳洲会病院で外科診療に携わりました。同院には医局の先輩で外科部長の伊波潔先生(現・総長)がおられ、大変熱い指導を受けました。その当時、病院の医師数は三十数人で、研修医枠、スタッフ枠の当直を行いながら、救急外来、内視鏡検査、他科麻酔、緊急手術の対応など猫の手を借りたくなるほど忙しく働きました。医局内の横の連携は大病院と違い大きな壁もなく大変良好で、治療に難渋することがあれば、すぐに相談でき、その日に解決することも多々ありました。また事務職、コメディカルの皆さんにも、すぐに対応していただき、大変働きやすい環境のなかで診療にあたることができました。現在、同院は沖縄本島中部地区の基幹施設となり、職員数も増え、先進医療も十分行える病院に大きく変化しましたが、そうした文化は今も継承されています。

さて、2021年秋頃に石垣島に行ってみないかとお話をいただきました。これまで離島医療の応援のため石垣島、宮古島、与論島、沖永良部島、屋久島などに出向きましたが、人的、物的資源が限られている離島で私に何ができるかを考え抜いていた時、家族に相談すると、「いつでも応援しているよ」と、快く送り出してくれました。

訪問診療時に「ありがとう」 患者さんの言葉が明日への糧

赴任して約1カ月半が経ち、島独特の医療環境、生活環境を知ることができました。訪問診療では高齢の独居で生活もままならず、住環境の悪さに驚かされたり、元気な100歳のおばあちゃんの素敵な笑顔に癒やされたり――考えさせられることが数多くありますが、帰り際に「いつもありがとうね」と感謝の言葉をいただき、明日への糧としています。つい先日、超高齢の方が最期を迎えるにあたり、ご家族が自宅での看取りを希望されました。急いで訪問看護師、ご家族と面談し、その日に患者さんは自宅へ戻られました。戻られ、すぐに天寿を全うされましたが、その際、自宅には数多くのご家族・親族が集まっておられました。皆さん、温かい気持ちで大変満足しておられました。これが「島ならではの医療の完結だなぁ」とあらためて思いました。人生100年! 島の方々が今後、より良い生活環境、医療環境のなかで過ごせるように、当院のみでなく、島の他の医療施設とも十分に連携を取りながら、お手伝いできればと思っています。

当院は職員数約100人、許可病床は急性期病床53床、地域包括ケア病床9床と小規模な病院です。私を含め常勤医2人、徳洲会グループの初期研修医、専攻医と合わせて4人で、依然として猛威を振るう新型コロナ感染症の診療、日々の診療、訪問診療などを行っています。スタッフの数やスキルも限られるため、グループ内外の大病院からほぼ毎日、温かい応援をいただいております。上部下部内視鏡、気管支鏡などの検査、循環器科、泌尿器科、整形外科、皮膚科、乳腺外来、麻酔科などの特別診療や手術など、本当に感謝しています。徳洲会の理念“生命だけは平等だ”、「生命を安心して預けられる病院」、「健康と生活を守る病院」を実践するため、朝礼で理念の唱和を継続し、職員全員の方向性を一致させ、島の方々のために微力ながら貢献できればと思います。

病院機能評価の取得へ 準備委員会を立ち上げ

今後の目標としては、“訪問介護看護ステーション”やグループホーム、介護施設など、シームレスな医療・介護施設として充実を図るとともに、日本医療機能評価機構の病院機能評価取得へ向け準備委員会を立ち上げ、鋭意準備中です。各部署からの意見をいただきながら小規模病院ならではのフットワークの良さを十分に生かし、島の方々が幸せな生活を送れるよう、持続可能な医療・介護サービスの提供に職員一丸となって邁進したいと思います。今後とも応援をよろしくお願いいたします。

皆で頑張りましょう。

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