徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

直言

Chokugen

医療法人徳洲会 理事長
一般社団法人徳洲会 理事長
安富祖 久明(あふそひさあき)

直言 生命 いのち だけは平等だ~

安富祖 久明(あふそひさあき)

医療法人徳洲会 理事長 一般社団法人徳洲会 理事長

2022年(令和4年)03月28日 月曜日 徳洲新聞 NO.1331

“生命だけは平等だ”の理念を各国で共有
世界の平和につながると断じて止まない
徳洲会の国際医療支援の種がまたひとつ結実

新型コロナウイルス感染症のパンデミック(大流行)から2年以上が過ぎました。現在はオミクロン株が主流を占め、感染力は強いものの重症化率、死亡率が低く、季節性インフルエンザと同様の対応も議論されるようになってきました。また、世界の多くの国々では感染拡大で傷んだ社会・経済活動を立て直すべく、with coronaに大きく方針転換しています。この流れは日本でもあまり変わらないと思いますが、コロナ感染症による病床使用率の増加や手術・入院・外来制限など、通常診療への影響はまだまだ大きく、医療逼迫の状況が続くものと見られます。これまでどおり感染防止策を取りつつ、通常診療との両立を継続することが大切です。

タンザニアへの医療技術協力 リベリア透析センターに結ぶ

3月1日、アフリカのリベリアにある国立ジョン・F・ケネディ病院に同国初となる透析センターが開所しました。徳洲会が支援した透析センターとしては世界で24カ国目、アフリカでは17カ国目となります。私は開所式に日本からリモートで参加し、徳洲会代表として祝辞を述べました。リベリアと徳洲会との関係は2012年10月に遡ります。アフリカ初の女性大統領となったサーリーフ元大統領と徳田虎雄・名誉理事長との面談がその端緒で、両者は医療協力に関する覚書を締結しました。徳洲会としては40番目となる国際医療協力の覚書締結です。

18年3月、同じアフリカのタンザニアでは、徳洲会と東京女子医科大学、タンザニアの医療者が協力し、腎臓移植を成功させました。タンザニア人医療者が参加しての腎移植は、同国で初のことです。日本での研修や日本人医療者による現地技術指導を重ねてきたことが、結実したのです。その後は、タンザニア人医療者だけで腎移植を実施しています。これは、徳洲会の海外医療支援の歴史のなかでも大きな足跡と言えます。実はリベリアの透析センター開所には、タンザニア人医療者の活躍があります。本来なら徳洲会の医療技術指導チームをリベリアに派遣すべきところを、コロナ禍による海外渡航制限のため、タンザニア人チームが代わりにリベリアに赴き、シャント形成を含む透析センター始動のための技術指導を行ったのです。

“生命だけは平等だ”の理念の下、「いつでも、どこでも、誰でもが最善の医療を受けられる社会」を目指す徳洲会グループの取り組みが、リベリアの地で透析センターという形になり、息づくのを感じました。腎不全が死刑宣告同然のこの国で、外国に出向き高額な医療費を支払い、治療を受ける患者さんを忸怩たる思いで見ていたリベリア人医療者が、母国で治療できる喜びと誇りを私たちと共有できたのです。

リベリアで技術指導を行ったタンザニアのムシャンバ先生から、現地での活動報告が送られてきました。そこには、徳洲会から深く信頼され、重要なミッションを任されたことに感動され、「今後も徳洲会の一員であり続けることをお約束します」という言葉が添えられていました。遠いアフリカの地で、徳洲会の理念が根付いていることに、感銘を覚えずにはいられません。徳田・名誉理事長が日本国内だけでなく、世界中で“生命だけは平等だ”の理念を共有することを夢見て蒔いた種が、実を結んでいくさまに、身が震える思いがします。

無辜の人々を殺傷することは どんな理由でも絶対許されず

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続いています。NATO(北大西洋条約機構)に対抗するため、旧ソ連が有していた勢力圏の復活に妄執するプーチン大統領の「前世紀的大国主義の蛮行」ともいうべき暴挙です。どのような理由があっても、無辜の民を殺傷することは絶対に許されません。決して行ってはならないことです。

トルストイ、ドストエフスキー、ショーロホフ、ソルジェニーツィン、チャイコフスキーら多くの偉人を輩出したロシア国民の感性と良識は、国際社会と連携し、戦争を終結に導くものと信じます。

今年、徳洲会には約3300人の新入職員が加わります。徳洲会50年ほどの歴史を紐解き、誇りをもって北海道から奄美、沖縄、世界の医療過疎地まで、広大なフィールドで活躍し、私たちの理念の延長線上にある世界平和につながることを大いに期待しています。

皆で頑張りましょう。

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