
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2026年(令和8年)07月27日 月曜日 徳洲新聞 NO.1553 4面
三好文子 千葉西総合病院 薬剤部主任 (妊婦・授乳婦専門薬剤師)

妊娠中や授乳中は、「薬は飲まないほうが良いのでは?」と不安に感じる方も少なからずいます。しかし、必要な治療を適切に続けることは、お母さんと赤ちゃんを守るうえで大切です。
まず考えたいのは、お母さんが元気でいられること。妊娠中、産後、授乳中のお母さんの体と心を整えることは、出産・育児を支える力になります。自分のことを後回しにしすぎず、ご自身の体と心もいたわってください。
薬を一律に避けるのではなく、今必要な治療は何かを確認し、そのうえで妊娠週数、授乳状況、薬の種類や量、体調などをふまえ、お母さんと赤ちゃんにとって、より良い方法を考えていきます。
薬の種類や使う時期、量、お母さんや赤ちゃんの状況によっても変わりますので、迷った時は自己判断で中止せず、医師や薬剤師に相談してください。必要に応じ、薬の使い方を調整したり、他の選択肢を一緒に考えたりできます。インターネットやAIの情報が、ご自身の状況にそのまま当てはまるとは限りません。
薬を飲んでいてもいなくても、妊娠には流産や赤ちゃんの先天的な病気・形態の違いなどが一定の割合で起こり得ます(ベースラインリスク)。薬を使うかどうかは、治療をしない場合の影響も含めて考えます。不安な時は、ひとりで悩まず、ご相談ください。お母さんの元気を守ることは、赤ちゃんを守ることにもつながります。