徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)07月27日 月曜日 徳洲新聞 NO.1553 3面

土屋・武蔵野病院副室長
特別食テーマに学術集会で口演
日本栄養治療学会首都圏支部

武蔵野徳洲会病院(東京都)の土屋輝幸・栄養管理室副室長は都内で開催された日本栄養治療学会首都圏支部第17回支部学術集会で、「特別食適応の確認体制強化は栄養指導件数を増大させる」をテーマに口演を行った。土屋副室長は同学会の学術評議員も務めている。

特別食は病気の治療や健康管理を目的に、医師の食事箋に基づいて提供する特別な食事で、特別食の適応がある患者さんは入院栄養食事指導の対象となる。職能団体の調査によると、急性期医療を担う基幹病院の特食率(特別食の割合)は平均32.8%(2024年度)にとどまる。

そこで同院は25年7月、予定入院の患者さん全員に関して、入院当日の午前中に電子カルテを確認し、外来での採血結果や内服薬などの情報をもとに、特別食の適応の有無をチェックする体制を構築。前後6カ月間の特食率と、同指導件数を調べた。

その結果、特食率は以前から59%と高値だったが、さらに64%へと上昇を示し、同指導件数も1カ月平均で375件から448件に増加(図)。

土屋副室長は「主治医の先生と密に連携し、包括的指示をいただくことで、特別食にスムーズに変更できています。また、電子カルテの確認作業を通常業務に組み込むことで、特定の担当者に依存しない仕組みを構築できました」と説明する。

また「特別食も、患者さんが召し上がって初めて意味をもちます」と強調。とくに重視しているのが、喫食率を下げないための工夫だ。「たとえば塩分制限が必要な場合は、味を薄くするのではなく味噌汁の量を減らすなど、見た目や美味しさは一般食と大きく変わらないよう心がけています」と、食と栄養のスペシャリストとしてこだわりを見せている。

PAGE TOP

PAGE TOP