徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)07月27日 月曜日 徳洲新聞 NO.1553 2面

病気のはなし228
痛みなくても血尿は受診
膀胱がん

膀胱がんは60歳前後から急増し、男性に多い。初期症状として最も特徴的なのは痛みをともなわない血尿で、頻尿や排尿痛など排尿障害が見られることもある。膀胱の筋層に達していない表在性膀胱がんでは、内視鏡による経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)と薬物療法を組み合わせ治療する。

一方、筋層まで進んだ筋層浸潤性膀胱がんでは内視鏡治療が困難となり、膀胱全摘除術や部分切除術など手術と薬物療法の併用が必要になる。

「多くの疾患と同様、病期によって治療成績は大きく変わります。血尿を見逃さず、痛みがなくても必ず受診することが大切です」と、宇和島徳洲会病院(愛媛県)の小川由英・泌尿器科部長は早期発見の重要性を強調する。

最大のリスク因子は喫煙だ。また、一部の染料に含まれる化学物質(ベンゼン環をもつ化合物など)も発がんリスクを高め、工場勤務者などで罹患が多く見られることがある。これらの化学物質を含む尿が膀胱粘膜に長く触れることで、発がんにつながると考えられ、「尿を濃くしないで、また、できるだけ膀胱にためず、早めに排尿することが大切です」と小川部長は話す。一般的に頻尿は避けたいと思う人が多いが、膀胱がん予防の観点では「悪いことではない」という。予防のためには禁煙に加え、水分を十分に摂り、尿を薄くし、こまめに排尿する生活習慣が肝要だ。

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