徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)07月27日 月曜日 徳洲新聞 NO.1553 1面

北谷病院
大腸CT検査支援AI共同研究
Boston Medical Sciencesと開始へ

「大腸がんスクリーニングモデルの可能性を追求したい」と仲間院長

北谷病院(沖縄県)はBost-on Medical Sci-ences(BMS)と大腸CT(コンピュータ断層撮影)検査支援AI(人工知能)に関する共同研究を開始する。同社は現在、医療機関で下剤を使わずに撮影した大腸CT画像をAIが解析し、便など腸管内の残渣を除去、対処が必要なポリープを見つけて示すモデルを開発している。

共同研究は、同院で撮影した大腸CT画像と関連する臨床データを活用し、同モデルの精度向上、患者負担のさらなる軽減に資する機能拡張を進める。医師と診療放射線技師を対象とする研究目的の読影試験も行い、臨床的有用性を評価する。徳洲会グループ共同倫理審査委員会の承認を得ている。研究は同院が新築移転(コザ徳洲会病院に名称を変更する予定)する2027年度中に開始し、5年間を予定。

日本で大腸がんは、罹患数・死亡数ともに、すべてのがん部位のなかで上位を占めるが、便潜血検査で陽性となり大腸内視鏡検査による精密検査が必要になっても、下剤の服用と検査侵襲(身体的負担)への懸念から、受診率の伸び悩みが指摘されている。同モデルは、下剤も内視鏡も用いないため、社会実装がかなえば、受診率の向上が期待できる。内視鏡や読影などの専門医が不足している地域や施設でも16列以上のCTがあれば、実施できるのが強みだ。

共同研究に関し、東上震一理事長は「徳洲会全体にとっても、医療の質をさらに高めていくうえで大変意義深い取り組み」とし、「グループとして全面的に支援し、より多くの患者さんに新たな大腸がん検査の機会を設けることができるよう、歩を進めてまいります」とメッセージ。

同院の仲間直崇院長も「これまで検査に届かなかった方々に、新たな選択肢を届ける挑戦だと思っています」と強調、「沖縄から新しい大腸がんスクリーニングモデルの可能性を発信していきたい」と意欲を見せる。

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