
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2026年(令和8年)07月13日 月曜日 徳洲新聞 NO.1551 1面
井谷センター長(右)とプロクターを取得した鹿川大二郎・副センター長はセンターの発展に意欲
中部徳洲会病院(沖縄県)の腹部総合ヘルニアセンターが順調に稼働している。同センターは鼠径ヘルニアや腹壁瘢痕ヘルニアなど、成人に発症する腹部のヘルニア全般に対応する沖縄県で初めての施設。昨冬の開設以来、開腹や腹腔鏡による手術をはじめ、県下初の手術支援ロボット「ダヴィンチXi」による鼠径ヘルニア手術(公費診療)も実施。現在まで30例と着実に実績を積み重ねている。
先月からは臍ヘルニアがある患者さんの鼠径ヘルニアを対象に、新たに「ダヴィンチSP」を用いた手術を実施。井谷史嗣センター長は「一般的に、鼠径ヘルニアのロボット支援手術はアームが4本のXiを使用しますが(4本のうち1本のカメラと2本の鉗子を使用)、臍ヘルニアがある場合、ヘルニア門を利用して1カ所の手術創から操作できるSPのほうが適していると考えました」と説明、「同じような症例報告は過去に見られません」と話す。
すでに6例行い、いずれも患者さんの経過は順調だ。「SPは最少2.7㎝の創から1本のカメラと3本のアームが同時に使用できるのは利点があります。ナビゲーターが装備されているため、鉗子の位置も確認しやすい。臍ヘルニアがある方の鼠径ヘルニア治療には、本当に適していると思います」(井谷センター長)。
6月には、腹部ヘルニアのロボット支援手術認定プロクター(指導医)が、ふたり誕生、後進育成の体制整備にも余念がない。また、6月1日にロボット支援鼠径ヘルニア修復術が保険適用されたこともあり、現在、同院には見学の問い合わせが数多く寄せられている。