
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2026年(令和8年)07月06日 月曜日 徳洲新聞 NO.1550 2面

かつては手術後、身体の回復をある程度待ってからリハビリテーションをしていたが、現在は早ければ術後翌日から身体を動かし、早期離床を促す考え方に変わっている。その目的は、寝たきりの期間が長ければ長いほど生じる可能性が高まる多様な合併症の予防だ。
寝たきりには筋力低下、関節可動域の制限(悪化)、心肺機能(体力)の低下、骨密度の減少、尿路感染症、肺炎、深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)などの合併症のリスクがあり、とくに高齢者は1週間程度、ベッド上で安静にしているだけでも要注意だ。「手術で原疾患が良くなっても、寝たきりでADL(日常生活動作)、引いてはQOL(生活の質)が下がっては本末転倒です」と岸和田徳洲会病院(大阪府)の竹本民樹リハビリテーション科室長は指摘する。
医師の判断の下、手術翌日から立ったり座ったり、歩いたりする軽いリハビリを、血圧や脈拍をチェックし、運動負荷量を調節しつつスタートする。こうした超早期リハビリに不安を抱く患者さんもいるが、「必要性を丁寧に説明し理解していただいたうえで、無理のない範囲で実施しています」と竹本室長。
医薬品の進歩により、疼痛コントロールの質が格段に上がってきていることもポイントだ。「今は苦痛に耐えながらリハビリを行う時代ではありません。患者さんの不安や苦痛を取り除けるよう配慮しつつ行っていますので、ご安心ください」と竹本室長は笑顔で説く。