
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2026年(令和8年)06月29日 月曜日 徳洲新聞 NO.1549 4面
野村岳志・医療法人徳洲会周術期医療地域支援室長と高木龍希・中部徳洲会病院(沖縄県)麻酔科医師は4月15日、モロッコのマラケシュで開催された「世界麻酔学会議2026」の医療安全部門で、徳洲会グループの遠隔麻酔支援をテーマに発表した。
世界麻酔学会議で発表する(右から)野村室長、高木医師
徳洲会グループでは、沖縄・離島病院の麻酔科医師不足を補うため、遠隔麻酔支援を実施している。同支援では、麻酔導入と抜管は麻酔科医師が担うが、麻酔維持は看護師が行い、その間を遠隔支援医師が遠隔支援システムを用いてサポートする。発表では患者安全、接続環境や課題などに関する研究結果を報告した。
また、実際にマラケシュから中部徳洲会病院をVPN(バーチャルプライベートネットワーク)経由でつなぎ、遠隔麻酔支援のデモンストレーションを披露。約1万6,000km離れていても画像は鮮明で、距離に関係なく支援できることをアピールした。
質疑応答では、ニジェールの医師からシステムの構成や価格、シンガポールの医師から同時にいくつの手術室を支援できるのか質問があり、「現在、同時に2カ所の支援を行うことが可能で、とくに問題なく終了しています」と伝えると、「シンガポールでは3カ所同時を検証したい」と積極的な意見交換を行った。
発表を終えた野村室長は、「世界的に遠隔麻酔支援の必要性の高さを感じました」と振り返り、今後のグループ内での支援にも意欲を燃やしている。