
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2026年(令和8年)06月22日 月曜日 徳洲新聞 NO.1548 2面

世界保健機関(WHO)は5月17日、コンゴ民主共和国とウガンダのエボラ出血熱の感染拡大について緊急事態宣言を発表した。WHOは確認されているものより、はるかに大規模なアウトブレイク(集団感染)が起きている可能性を否定できないと懸念を表明。1カ月以上経った現在も収束の見とおしは立っておらず、死者は両国で200人近くに上っている。
エボラ出血熱は、エボラウイルスによる感染症で、平均致死率は約50%に上る。アフリカの熱帯雨林に近い地域で発生し、同ウイルスに感染したオオコウモリやサルなど野生動物に接触することで感染。これまでも、WHOは過去10年で10回にわたってアフリカ各地での緊急事態宣言を発令している。
初期症状は発熱、頭痛、筋肉痛で、進行すると下痢、嘔吐、体の各所からの出血などの症状が現れ、意識障害や最悪の場合は死に至ることがある。ザイールウイルスにはワクチンがあるものの、今回流行しているブンディブギョウイルスのワクチンは、まだ開発に至っておらず(現在開発中)、現状では感染した人や動物の体液に触らない、近寄らない以外の感染対策がない状況で、治療も対症療法のみだ。
感染力はインフルエンザほど強くなく、日本にはいまだ感染例はないものの、欧米諸国では過去に感染者が確認された事例があり、今後、国内で発生する可能性はゼロではない。