徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)06月15日 月曜日 徳洲新聞 NO.1547 2面

仙台病院
「救急情報システム」導入
救急搬送迅速化&作業省力化

仙台徳洲会病院は「仙台市救急情報システム」を導入、運用している。これは仙台市内すべての救急隊(30隊)、仙台医療圏の医療機関(27施設、同院含む)が導入している市のシステム。救急搬送の迅速化、作業の省力化が期待できる。

タブレットや電子カルテで救急隊からの情報を共有可能

これまで救急隊からの受け入れ依頼は、すべて口頭だったが、同システムの導入により、アプリケーションを通じたスムーズな情報共有ができるようになった。たとえば、マイナンバーカードなどを撮影するだけで、迅速に患者情報を登録可能。また、救急車内のモニター画面を撮影するだけで、バイタルデータを数値化して共有、さらに、傷病者の外傷や現場の写真など視覚的情報の伝達も可能だ。

大澤淳貴副主任(救急救命士)は「これまで救急隊員は、受け入れを断られたら、次の医療機関でも患者情報を口頭説明しなければならなかったのですが、このシステムにより、スムーズな救急搬送が可能になることが期待されます」と説明する。

医療機関側にとってもメリットは大きい。我妻遥香・看護主任は「今まで手書きで行っていた情報共有がタブレットで完結し、記録に要する時間が短縮できました。データは電子カルテとも連動可能です。また、事前に心電図などを確認できるため、緊急カテーテル治療や手術などがあることを予測し、前もって受け入れ準備や心構えができる点が非常に有効です」と評価。

加えて、救急外来からの連絡を待たずに、当直が自ら電子カルテで患者情報を把握できるため、先回りして迅速な病床調整も可能。

大沼朋恵・看護師長は「情報のやり取りがスムーズになったことで、救急受け入れ件数が伸びることを期待しています」と強調。同院の救急受け入れ実績は2024年度が5,913件、25年度が7,450件と順調に増加しているが、同システムの活用で、さらに受け入れを伸ばしていきたい考えだ。「スムーズな救急受け入れは、救命率向上にもつながり、患者さんの利益にもつながります」と力を込める。

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