
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2026年(令和8年)06月15日 月曜日 徳洲新聞 NO.1547 1面
「良い医療を提供するためにも研究を」と賞状を掲げる藤原部長
吹田徳洲会病院(大阪府)の藤原聖輝・放射線治療科部長は、JRS Encouragement Awardを受賞した。日本医学放射線学会が設けている奨励賞で、年1回開かれる同学会総会(JRS)のプログラム「アワードセッション一般研究演題」から筆頭演者に授与。今回の第85回総会では同プログラムで合計191演題の発表が行われ、このうち藤原部長を含む19人が受賞した。同院の医師が受賞するのは2024年度の関明彦・腫瘍内科医長に続き2度目。
藤原部長が発表した研究のタイトルは「DWIBSによる脊椎体幹部定位放射線治療後の定性的評価とMRI信号回復予後因子の検討」。自院の患者さん20人を対象に、脊椎転移に対する体幹部定位放射線治療(SBRT)効果の明確な評価方法を検証した結果、DWIBS信号の変化に基づく定性評価が簡便かつ効果的な方法となり得る可能性を指摘。
さらに、EGFR遺伝子変異陽性の肺がんの脊椎転移では、脊椎SBRTとTKI(チロシンキナーゼ阻害薬)の併用療法が一層優れた治療効果をもたらす可能性も示した。
藤原部長は「公的病院や大学病院関係者の受賞が少なくないなか、市中病院の当院から、ふたり目が選ばれたことは大変光栄です。今後も患者さんの悩みを解決するために、“究める姿勢”を大切にしていきたいです」と笑顔。関医長も「治療した患者さんがどうなったか、自分がアイデアを出した医療がどれだけ患者さんに貢献したかを、感覚だけでなく、きちんと整理して発表する姿勢が大事」と藤原部長をたたえた。