
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2026年(令和8年)06月08日 月曜日 徳洲新聞 NO.1546 3面
「パスは有用なツール」と乘富・常務理事
医療法人徳洲会の乘富智明・常務理事(日鋼記念病院院長)は「TQMパスプロジェクト2025年度介入報告」と題し発表した。徳洲会の標準クリニカルパス(診療計画)を作成し、グループ病院に導入するプロジェクト。乘富・常務理事がリーダーを務め、岸和田徳洲会病院(大阪府)の新田康晴・総合診療科部長や湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)の田畑梨紗・看護師長らによるチームが導入を支援する。医療の質向上が狙い。
乘富・常務理事は、あらためてプロジェクトの概要を説明し、現在はパスが8つに増えていることや、グループ独自の病院運営管理ツール(BIツール)でパスの適用率など全施設のデータが可視化・比較できることを紹介。
そのうえで、病院規模別のパス適用率、ブロック別のパス適用率や同プロジェクト介入率を示し、年々、率が上がっていることなどを報告した。
導入効果にも触れ、一例として内視鏡的胃粘膜下層切開剝離術(ESD)パスを紹介。過去8年間、約4,500例のESD症例のうち、パスの使用群(2,700例)と未使用群(1,800例)を検証したところ、使用群のほうが、平均在院日数が短く、収益も高かったことから、効率の良い病院運営につながると強調した。
乘富・常務理事は、パスは標準的な治療の提供や種々のデータ収集・活用を可能にし、改善活動の継続に有用なツールと指摘。今後も未導入施設に対して順次、支援・介入し、パスを導入していく意欲を見せた。