徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)06月01日 月曜日 徳洲新聞 NO.1545 3面

「子ども食堂」の取り組み講演
日本小児科学会で土屋・武蔵野病院副室長

院内外とのコラボなど、子ども食堂の取り組みをアピールした土屋副室長(中央)

武蔵野徳洲会病院(東京都)の土屋輝幸・栄養管理室副室長(管理栄養士)は、日本小児科学会から依頼を受け、4月17日から3日間、山口県で開催された第129回日本小児科学会学術集会の特別企画で、子ども食堂について講演した。同院は2023年12月に「むさとくこども食堂」をスタート、毎月1回院内で開催している。

土屋副室長は、子どもの貧困率や全国の子ども食堂の利用状況などを概説。同院では栄養バランスや箸の使い方などをテーマとした食育イベントを定期的に開催し、昨年からは院内外とのコラボ企画に力を入れていることをアピールした。

具体的にはコラボ先である地域の農園・商店の食材を使用し、同院の小児科医師、歯科医師と連携し各種相談会を実施。また、野菜を豊富に摂れるメニューを考案するなど工夫と改善も重ねてきた。リピーターも増え当初1回に60人ほどだった利用者が、約140人にまで増えた。

保護者へのアンケートでは、参加した子どもの約33%が「好き嫌いが以前より減った」、約66%が「さまざまな食材に関心をもつようになった」など食育の効果が示された。講演後、土屋副室長は「子ども食堂を始めた当初は、これだけ規模が拡大し、小児科学会からお声がけいただくことになるとは夢にも思っていませんでした。今後もチャレンジすることを忘れず、地域住民と病院との境界線を良い意味で曖昧にする活動を大切にしていきたい」と意欲を見せる。

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