徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)06月01日 月曜日 徳洲新聞 NO.1545 1面

茅ヶ崎徳洲会病院
大腸がんロボット手術開始
精緻な低侵襲手術をより安全に施行

「ひとりでも多くの患者さんにロボット手術の恩恵を」と髙橋部長 ロボットアームのセッティング 操作台で手術

茅ヶ崎徳洲会病院(神奈川県)は、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を用いた消化器外科領域の手術を開始した。具体的には大腸がん(結腸がん・直腸がん)の手術をロボット支援下に実施。

ダヴィンチは内視鏡(腹腔鏡など)や鉗子など手術器具を装着する4本のアームをもつペイシェントカートと、それを操作するサージョンコンソール(操作台)などで構成する。

同院は2018年のダヴィンチ導入以来、泌尿器科の手術でロボット手術を実施。対象領域を広げることで、より多くの患者さんにロボット手術のメリットを還元していきたい考えだ。

同院の髙橋和裕・外科部長は「ダヴィンチ手術では、術者は薄い膜や血管、神経までよく観察できる3D画像を見ながら、可動域の広い鉗子で繊細な操作を行うことができ、精緻な低侵襲手術をより安全に施行することができます」とアピール。こうしたメリットにより、出血量や術後の疼痛の低減、術後の回復までの期間短縮などが期待できる。1月に1例目の手術を施行。その後、順調に症例を重ね、合併症もなく奏功している。

同院の大腸がんダヴィンチ手術の開始は、グループのスケールメリットによってスムーズに実現した。同じ神奈川県内にある湘南厚木病院が昨年5月に先行して大腸がんに対するダヴィンチ手術を実施。同院でプロクター(指導医)として尽力している中部徳洲会病院(沖縄県)の内間恭武・消化器外科主任部長に、茅ヶ崎病院もプロクターを依頼し技術支援を仰いだ。

髙橋部長や手術室看護師が湘南厚木病院で手術見学を行い、シミュレーターでの訓練も実施。マニュアルなども同院を参考に作成した。内間・主任部長は引き続き茅ヶ崎病院に足を運び、ダヴィンチ手術の練度向上のためサポートしている。

髙橋部長は「地域の患者さんが大学病院やがんセンターに行かなくても、負担の少ないロボット手術の恩恵を受けていただけるよう、また、徳洲会の理念である『いつでも、どこでも、誰でもが、最善の医療を受けられる社会』の実現のため、ひとりでも多くの患者さんに貢献したい」と抱負を語っている。

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